愛知県立芸術大学 大学案内2017-2018
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013油画専攻Oil Painting■美術学部■美術科■油画専攻専攻概要カリキュラム「絵画」を起点にした表現 芸術が多様化し、さまざまな試みが繰り返される現在、作り手が独自の表現を見つけ出すことは容易ではなく、新たな創作の手がかりをつかむには、内面をより深く掘り下げた思考と着想が必要とされます。油画専攻では、新たな創作を探求するために「絵画」を起点とした表現を中心に据えながら、学生の「個」の力を見いだしていく指導を展開しています。具体的には、学生たちは与えられたカリキュラムをこなすだけではなく、自ら学びたい授業を選択し、教員との対話を通して各自の創作を追求していきます。このことは学生の「個」を尊重し、結果的に表現する上での自立心と探究心を養うことにつながっていきます。このように油画専攻では、学生と教員がともに考えながら表現することの喜びを分かち合います。また、多様なカリキュラムにより学生一人ひとりの創作意欲を高め、将来社会で活躍するアーティストを育成することを目指しています。教育課程の編成方針 絵画を起点として基礎力をより確かなものとし、個性に応じて独創性、表現力を高めるよう、また少人数教育(チュートリアル授業・講座授業・講評週間など)での対話から多様な芸術的思考を学ぶことができるようカリキュラムを編成しています。具体的なカリキュラム構成と特徴● 1年次は「基本となる素地作り」の学年とし、風景画、人物画、絵画材料、壁画、版画、空間表現などを学びます。● 2年次は「可能性」の学年とし、学生は教員がそれぞれ開く講座を自主的に選択する講座授業を中心に学びます。● 3年次は「応用」の学年とし、チュートリアル授業(学生が教員を指名し個人指導を受けます。)と、それぞれの学生が自主的な研究制作を行います。また文章講座、写真講座などで作品についての文章表現や作品撮影の基本についても学びます。● 4年次は「作品の成立」の学年とし、卒業制作作品を制作します。学年の始めにチュートリアル授業で指導を受け作品の構想を練り、夏休み前に本学芸術資料館で作品を公開展示します。後期には卒業制作に向けた講評会を定期的に行います。人材育成目標 油画専攻では、人間にとって原初的な表現であり様々な美術表現につながる絵画を起点として、高度な表現技術・技法を身につけた美術家の養成、独創的で普遍性を持った作品を創作する優れた作家の輩出を目標にしています。卒業までに身につけるべき資質・能力●高度な表現技術・技法●表現する上での自立心と探求心●内面をより深く掘り下げた思考力と着想力

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