愛知県立芸術大学 大学案内2017-2018
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029陶磁専攻Ceramics■美術学部■デザイン・工芸科■陶磁専攻専攻概要カリキュラム 陶磁器は、人々が日常必ず手にする身近な工芸でありデザインです。本学陶磁専攻は、永い伝統と多様な技術力を有する瀬戸・常滑・美濃などの産地を背景とし、創作を展開できる恵まれた環境にあります。立地条件の利と充実した教育設備を生かし、人の暮らしを見据えた陶磁の在り方を模索し、その創造に積極的に関与する人材の育成を目標としています。「用の美」を教育理念とし、暮らしの中の陶磁、建築陶磁など分野を超えて陶磁素材の可能性と表現の自由を探求すべく、陶磁の基本を積み上げながら学生個々の能力を研鑽し、次代をになう人材の教育に全力をあげて取り組んでいます。教育課程の編成方針 陶磁教育を通じて、社会に益する幅広い視野と豊かな創造性の習得ができるようカリキュラムを編成しています。具体的なカリキュラム構成と特徴 一貫して基本的な造形力、発想力、描写力、構成力を修得するカリキュラムが組まれています。● 1、2年次の基礎課程では、陶磁器制作に必須の基礎造形力の養成と様々な基礎技法の修得を目標にしています。● 3、4年次の専門課程は、各教員による専門領域からなり、陶磁の可能性と表現を探究するカリキュラムが組まれており、学生自身が将来の目標や志向を見据え選択します。「陶芸コース」と「セラミックデザインコース」 3年次から「陶芸コース」と「セラミックデザインコース」に分かれて制作を行います。■陶芸コース 湯呑から大皿、大壷までのロクロ成形と鉄絵、染付、色絵などの絵付けを習得します。土や釉薬の研究では、藁を焼いて釉薬を作り、薪窯を焚いたり、作陶における基本を大切に学びます。■セラミックデザインコース 日本最大の陶産地に位置する陶磁教育機関として「セラミック産業をを育むデザイナー」の養成を目指します。学生は、デザイン基礎、造形、陶磁技法などの基礎課題を学びながら、個々の創造性を啓発し、今日の生活空間における陶磁器の新たな可能性を考えます。人材育成目標 陶磁専攻では、「暮らしに関わる陶磁」を教育の主軸とし、建築、デザイン、造形、伝統陶芸など、分野を超えて陶磁の表現と可能性を探求する意欲ある人材の育成を目標にしています。卒業までに身につけるべき資質・能力● 多様な技法に関する基本的な技術力と創造力● 人の暮らしを見据えた陶磁の在り方を模索・創造する能力

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