愛知県立大学 日本文化学部 学部案内2019
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◆大学院生からのメッセージ◆私は学部生の頃より日本の芸能のジャンルである「アイドル」を素材に日本社会をみつめる研究を進めており、更に深めて憲法の観点から研究するために、国際文化研究科へ進学しました。「アイドル」は憲法学の対象としては異質かもしれませんが、先生方は私の問題意識に真剣に耳を傾けた上でアドバイスをしてくださいます。それは院生同士も同様で、どんなに違う意見をぶつけ合ったとしても休憩時間には笑い合えるような信頼関係があります。このような環境のもと、純粋に研究に没頭できる幸福な毎日を送っています。■ 教育課程の編成方針教育課程は導入としての基礎科目、専門科目、関連科目、研究指導科目から編成されています。日本文化学部の上に立つ研究科専攻として、日本文化専攻を言語文化と社会文化の2専門に区分し、さらに専門を言語、文学思想、歴史文化、地域文化の4つの研究分野に分けて、日本社会における当該研究が総合されるような科目編成としています。なお、4研究分野の専門科目には各研究分野の独自性を活かす授業科目とともに、国際文化専攻との共通科目を設け、異文化と自文化の相互理解を深める助けとしています。また、関連科目には語学運用能力を高める科目として国際コミュニケーション論や、専修免許関連授業科目などが配置されています。学生は自らの研究分野を中心としつつも、隣接分野からも単位を取得して、総合的な研究手法を身に付け、修士論文の準備を進めます。その際、1・2年を通じて修士論文の研究指導(日本文化研究)が行われ、年間数回以上の中間報告を重ねつつ、最終的に修士論文が完成されます。■ 学位又は称号 修士(日本文化)国際文化研究科における日々は、「つながり」による面白さに満ちています。様々な研究分野で活躍される先生方とのつながり、それぞれの生活を抱え独自の研究テーマに取り組む仲間とのつながり。その中で、中島敦作品の短歌(韻文)と小説(散文)のつながりに注目し研究する私が発見した些細な何かが、思わぬところへとつながり、見たことのない世界の片鱗が顔を出します。この面白さこそが、本研究科における醍醐味であり、混沌とした世の中で生きて行くための力になると思います。加藤 彩大学院博士後期課程川口美夢大学院博士前期課程日本文化学部の上にたつ大学院です。博士前期課程は高校教員や各種の文化的な仕事に携わる高度専門職業人を養成し、後期課程は研究能力をさらに高めて高度専門職業人および研究者を養成します。国語国文学と日本の歴史・社会を対象として専門的に学びます。学部の授業を受け卒業論文を書いて学問のおもしろさと広さを知り、深く学んでみたいと思う人は、門をたたいてください。必ず得られるものがあります。日本の各時代・各分野の文学、日本語の仕組みや運用の仕方、古代から近代までの政治や経済や宗教の歴史、歴史と地理とのかかわり、日本の思想の特色、近現代社会の制度や法律、現代の生活様式など、日本文化のすべての方面に研究分野が用意されています。担当する教員はそれぞれの分野で国際水準の研究を行っています。国際文化研究科の国際文化専攻の授業科目も学べるので、日本の文化を世界の文化のなかに位置付け相対化して見る視点を育てることができ、理解がさらに深まります。大学院Graduate School国際文化研究科日本文化専攻博士前期課程■ 教育課程の編成方針教育課程は特殊講義科目(選択)と研究指導科目(必修)とから編成されています。後期課程では複数指導制をとることで、学生にきめ細かな指導を行い、高い研究能力の育成を図ります。特殊講義4科目群のうちから3年間のうちに3科目群以上を履修し、博士学位論文作成の基礎となる各学問分野の方法論と総合的な視野を獲得します。その間、研究指導科目「日本文化特別研究」により、学生の持つ個別の課題に即し、3年次までの学位論文作成計画を立て、総合論文発表や学会報告等の指導を行うなどして課程内での学位取得を目指します。■ 学位又は称号 博士(日本文化)博士後期課程19

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