愛知県立大学 教育福祉学部 学部案内2019
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15日比 将矢さん後藤 可奈子さん市川 陽子さん秋山 美咲さん尾崎 境子さん前田 悠大さん社会福祉学科卒業生からのメッセージ「お勉強だけじゃ現場でやっていけないよ」なんて言葉はよく耳にすることがありますね。確かにそうかもしれません。私が働く名古屋市中央児童相談所は、一日という限られた時間の中でどれだけ児童や保護者と関わり、アプローチしていけるかが問われる仕事です。勉強で得た知識よりも「考え方」が求められる場面が多いと言って良いと思います。しかしどれだけ良い考え方も知識というツールが無ければ、相手に伝えるとき説得力に欠けてしまうし、根拠のないものになってしまうんだと、私は働きながら今まさに痛感しています。福祉の現場は確かに勉強だけではやっていけませんが、知識が無ければ何もはじまりません。自分なりに考える力を身に付けるためには、知識は重要な土台になる部分なんじゃないかと思います。そしてその大切な部分を学べる場所こそが「愛県大」です。せっかく大学に入ったら勉強以外にもやるべき事、やりたい事はもちろんあると思います。その時間も大切にしながら勉強にもスイッチを切り替えて臨むなど、これから入学する皆様が充実した学生生活に送れることを願っています。名古屋市子ども青少年局中央児童相談所たかが勉強、されど勉強保護観察官として働くため、法務省専門職試験にて採用されてからの私は、名古屋にある法務省の機関(中部地方更生保護委員会)での総務課勤務を経て、現在は法務省本省で人事の企画立案の仕事に携わっています。現在の仕事は、更生保護の第一線で働く職員や民間協力者の方々を影で支える仕事です。保護観察官の業務の知識が求められることもあり、まだ保護観察官としての現場経験のない自分が今後第一線で働くときに役に立つ知識にもなるよう、あらゆることから学ぶ姿勢を持ち、積極的に法令等を調べ学ばせてもらっています。あらゆることから学ぶ姿勢は、大学時代に、実習、ゼミ、留学、ボランティア、インターンシップをはじめ、色んなことを経験させていただいた中で学んだことです。これらの経験は、ひとつひとつに学びがあり、大学入学当初「うじうじ」していた自分に自信をもたせてくれました。県大の社会福祉学科には、様々なことに挑戦し学ぶ学生とその気持ちを支えてくれる先生方のいる環境があります。少人数ですので、その環境はより温かく感じます。ぜひ皆さんも、大学生活では、自分の糧となり、自信を与えてくれるようなことをたくさん経験してください。法務省保護局総務課人事係自分の糧となり自信を与えてくれる経験を私が働く病院は急性期病院です。業務内容としては、高額療養費・身体障害者手帳等の制度紹介や医療費の支払いに関する相談、入院患者さんの退院後の療養生活に関する相談を行っています。患者さんの中には、病気をかかえながら生活する上で、その方の疾患・病状によって今までの生活に支障をきたすと予測される方がいらっしゃいます。医療ソーシャルワーカーはそのような患者さん・家族に対して、どのようなことに困るのか、どうしたら解決するのかということを患者さん・家族の立場になって共に考え、利用可能な社会資源を活用しながら支援をしていきます。学生時代の授業では具体的な制度の内容を学ぶ機会は少なかったと思います。しかし、さまざまな授業において、その人らしい生活をおくることが重要であると学びました。医療ソーシャルワーカーという仕事も、基本的には患者さん・家族が今後どのような生活を希望されるかを尊重し、支援する仕事です。学生時代に学んだことが今の自分の基礎となり相談業務を行う上で支えとなっています。県立大学で学んだことを応用し、院内外で必要とされる医療ソーシャルワーカーに成長できるよう努めていきたいと思います。名古屋第一赤十字病院 医療ソーシャルワーカー学んだことを生かす「福祉学」の内容は、非常に多岐に渡っています。その中で、自分の学びたい分野を追究する環境が整っているというのが、県大の良いところです。実習先や、少人数制ゼミは自分で選択します。私は実習で、人と人とのつながりづくりや、地域起こしなどについて考えました。実習という機会でしか会うことのないような、様々な職業・立場の方々とお話しができ、貴重な経験となりました。また、ゼミで過ごした時間も大切な思い出です。勉強や就活のことは勿論、些細な相談にも親身になって聞いて下さる先生や仲間たちは、大学生活の中で得た私の宝物です。 大学に入ると、高校生の頃には想像もつかなかったほど世界が広がり、様々な経験が出来ると思います。4年間という限られた時間ですので、興味を持ったらすぐにチャレンジしてみて下さい。学びたいことや、就きたい職業も自然と見つけられると思います。トヨタ自動車健康保険組合県大の良いところ皆さんには、将来思い描いている夢はありますか?はっきりとした夢や目標がなくて、進路に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。実は、私自身も具体的な目標が定まらず悩んでいた時期がありました。しかし、県大では福祉について広く学びながら選択科目で興味のある分野を絞っていき、さらにゼミでより専門的な知識や技術を得ることができます。先生も進路について親身に相談に乗ってくださり、私にとって県大は、自分の夢を見つける場所であり、叶える場所になりました。現在私は、高齢者の健康・福祉・介護に関する相談支援の仕事をしています。ご本人、ご家族の思いを受け止め、希望される生活に近づけるよう様々な社会資源や介護サービスにつなげていくというこの仕事は、大学で学んだ知識や技術が生かされています。また、多くの友人や先輩、後輩と過ごし様々な考えに触れられたのも、このようにたくさんの方と関わる仕事をする上で大きな力となっています。大学生活は、社会に出る前に過ごす大切な時間です。皆さんも、県大でたくさんのことを学び、素敵な夢を見つけませんか?名古屋市社会福祉協議会県大で、素敵な夢を見つけよう!私は現在、年金事務所で働いており、日々様々なお客様と接しています。そこで、大学の授業で「ニーズ」という単語がよく出てきたことを思い出しています。それは、相手が本当に求めているものは何かを考えるということです。事務所に来所する方、電話される方、1人1人に「ニーズ」があります。ただ年金制度は複雑なので、自分の「ニーズ」がはっきり分からない方もいらっしゃいます。そんな方々の話を聞いて、相手が何を求めているのかを把握し、的確な回答をする。そのために自分は何をするのか、日々考え奮闘しています。答えを出すためには、専門知識が必要ですが、まず第一歩として相手の「ニーズ」を考えることから始めるのが大切です。それは、お客様だけでなく同僚や上司に対しても同じことです。自分が何をすべきなのかは、相手が何を求めているかを考えることから始まります。知識や方法は仕事をしていれば自然と身に付いてきますからね。大学で過ごしてそれに気付けたお陰で自分の視野が広がりました。これから入学する皆さんも、大学で過ごしていると視野が広がって、色んな角度から物事を考えるようになると思います。それができるようになると、大袈裟ですが人生が楽しくなると思います。皆さんが素晴らしい大学生活を送れるように応援してます。日本年金機構「ニーズ」に応えるために

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