愛知県立大学 大学案内 2022
17/84

世界の主要言語を複数マスターする 県大外国語学部は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語の5言語を専攻外国語とする、6学科・専攻からなっており、15人程度の少人数クラスで、高度な外国語運用能力を有する人材を育成しています。さらに近年は、単に「外国語を学ぶ」のみならず、「外国語で学ぶ専門科目」の充実に向けた取り組みも進めています。そのため、PBL(Project Based Learning)やアクティブ・ラーニングを積極的に導入しています。 他方、教養教育では、専攻外国語以外の言語の学修が2年間週2回必修となっており、例えばフランス語圏専攻の学生も、ネイティブの担当を含む英語の授業を受けることができます。 加えて、通常授業以外の外国語学修のための施設として、多言語学習センターiCoToBaが設置されています。ここでは英語をはじめとする様々な言語の実践的な講座、TOEICや各種語学検定の対策講座が開設される他、ネイティブ教員や留学生を交えての文化交流のイベントが開催されます。 県大外国語学部では、外国語によるコミュニケーション能力を何に活かすのかという観点から、専門教育の充実を図っています。そのために、すべての学科・専攻で、多様な方向性を持ついくつかの履修モデルから一つを選んで、専門的な学びを深めていきます。専攻外国語とその言語が使われている国・地域の文化を学ぶコース、外国地域・国際社会の働きへの理解を深めるコース、通訳・翻訳の技能を専門的に追求するコースなどです。 いずれのコースでも、学部で養った問題関心をさらに深めたい人は、大学院国際文化研究科に進学することができます。本学では、博士前期課程および博士後期課程の充実した大学院教育を提供しています。将来的には、地域で生活する外国籍住民への支援の取り組みを含め、多文化共生に関して学部および大学院で専門的に学ぶためのコース等を開設することも検討しています。外国語運用能力を活かして専門的に学ぶ 県大外国語学部の学生の多くが、在学中に留学しています。半年、さらには一年の長期留学をする学生は、どの学科・専攻でも平均して一学年の25~30%に達しており、夏休みや春休みを利用した短期留学を合わせれば、ほとんどすべての学生が、在学中に海外生活を経験すると言ってよいでしょう。 県大は海外の多数の大学・機関と学術交流協定を締結しており、交換留学制度の他、短期の集中講座にまとまって参加する機会もあります。 留学は、県大での学修を通して身につけたグローバルな感覚を、実際の異文化体験を通して磨き上げる重要な学びの場です。さらに、台湾の静宜大学とのダブルディグリー協定をはじめ、教育の国際的通用性向上のための取り組みも進めています。留学でグローバル社会のなかに身を置く 県大外国語学部では、全学科・専攻対象の副専攻にあたるプログラムとして、国際政治・経済や国際協力を通じた日本・愛知と世界の繋がりに焦点を当てた「アジア・新興国プログラム」を設置しています。 さらに大学全体として、主体的異文化対応能力や社会的基礎力を備えたグローバル人材育成を目指し、留学前から留学後までの一貫した内容を持つ「グローバル実践教育プログラム」が設置されています。 この他、「日本語教員課程」が設置され、日本語の教え方はもちろん、地域の日本語教室での実習を通して、地域社会におけるさまざまな多言語・多文化状況で必要となるコミュニケーション能力を身につけることができます。専門にプラスアルファで学びの幅を拡げる外国語学部のさらに詳しい内容はホームページへ15SCHOOL OF FOREIGN STUDIES

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る