愛知県立大学 大学案内 2022
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田中裕衣さん名古屋市立高等学校 教諭 国語国文学科では、文学や言語に関する専門知識を基礎から学ぶことができます。また、3年次から本格的に取り組む研究では、先生方のきめ細やかなご指導のもと、「課題を発見し、解決する力」を身につけることができます。また、同じ志を持つ学友との出会いは一生の宝物です。研究や発表準備は決して簡単なものではありませんが、仲間と切磋琢磨しながら文学に没頭した日々は、私にとって何物にも代えがたい財産です。卒業生の声高等学校教員(国語)、中等学校教員(国語)や国税庁、愛知県庁、市役所、商社、銀行、流通等資料を収集し、文献を正確に読み、伝える力は、国語教員や公務員としてはもちろんのこと、さまざまな職場で活かされます。日本文学部国語国文学科愛知県立豊田西高等学校 出身伊藤彩乃 さん先輩インタビュー新入生歓迎旅行入学年度の春に、日本の文学ゆかりの地をめぐり、教員や学生同士の親睦を深めます。県大講座あゆち県下の現役高等学校教員と、教員志望の在学生に向けた国語科(現代文・古文・漢文)の研修をおこない、双方を結ぶ懇親の場ともしています。ゼミ説明会3・4年生がゼミごとにブースを設け、これからゼミを選択する1・2年生と個別に話をすることで、ゼミ選択の助けとなる場としています。就職活動懇談会就職活動を終えた4年生が自身の就職活動体験を語ることで、下級生の参考となる場としています。国文学会毎年度の初旬に開催し、卒業論文発表会のほか著名な研究者を招いての講演をおこない、学内外にわたる研究交流の場としています。新入生歓迎旅行、国文学会、県大講座あゆち、ゼミ説明会、就職活動懇談会国文学演習(上代)、国文学演習(中古)、国文学演習(中世)、国文学演習(近世)、国文学演習(近代)、国語学演習(文法・表現)、国語学演習(音韻・表記)、漢文学演習、国文学研究(上代)、国文学研究(中古)、国文学研究(中世)、国文学研究(近世)、国文学研究(近代)、国語学研究(文法・表現)、国語学研究(音韻・表記)、漢文学研究、国文学各論(中古)、国文学各論(中世)、国文学各論(近世)、国文学各論(近代)、国語学各論主なカリキュラム専門的な講義や演習により、卒論を書くために必要な自分の意見を形成するすべを学ぶ 演習において、先行研究の集め方、まとめ方、発表の仕方、議論の仕方を学ぶ。実際に自ら研究を実践することで、問題発見能力やそれを解決する能力を養う。卒業論文演習、卒業論文、国文学演習(上代)、国文学演習(中古)、国文学演習(中世)、国文学演習(近世)、国文学演習(近代)、国語学演習(文法・表現)、国語学演習(音韻・表記)、漢文学演習、国文学研究(上代)、国文学研究(中古)、国文学研究(中世)、国文学研究(近世)、国文学研究(近代)、国語学研究(文法・表現)、国語学研究(音韻・表記)、漢文学研究主なカリキュラム4年間の集大成として卒業論文を執筆する卒論演習において、問いを立て、先行研究では論じられてこなかった新見解を、根拠となる資料を示しながら、自分の意見として述べ、さらに、それを他人にわかりやすく文章化することを学ぶ。 3年次4年次卒業後少人数のゼミで同じゼミ生と活発に意見を交わし合いながら先生方の手厚い指導を受けられることが魅力です。県大を選んだ理由高校の時から漠然と文学に興味があり、けれどどの分野を学びたいのかまでは絞ることが出来ないでいた時に高校教諭から「日本文学を学ぶのであれば県大の図書館の蔵書はとても良い」と勧めを受けたことが県大の国文学科を選んだ理由の一つです。学科・専攻の特徴国語国文学科の授業は、日本語学、漢文学、様々な時代の日本文学の授業、どの授業を受けていても「学ぶこと全てが繋がっている」と感じるところが面白いです。文学作品や作家同士の影響は勿論その文学の媒体となる本やその出版、文字に関しての変遷や時代背景などに理解を深めることも重要な視点であることを実感できます。学生生活で一番の思い出、頑張ったこと研究発表の授業の発表資料作りの為に、図書館の閉館時間ギリギリまで同じ班の方と資料探し・資料の精査に徹していた経験がかなり思い出深いです。地道に資料をたどる作業の途方も無さに頭を抱えながら、先行研究があることの有難さをしみじみ感じていました。どんな課外活動をしていますか課外活動については、自分は1年生の頃に大学生協の割引を利用して自動車教習学校に通い免許を取得したり、県大で開催される講演会に時々参加したりしていました。履修授業をきっかけとして参加することが多いですが、自分から興味をもって申し込むこともありました。最近では和装本作りの講座などが楽しかったです。卒業後の夢や目標現在は資格試験の勉強をして公務員就職を目指したり、民間企業への就職を目指したり、といった社会的自立を目標に立てています。どんな生き方をするにしろ、これまで学んできた文化や作品が受け継がれ残り続けることの貴さ、それらを守っていくために積み重ねられている努力を忘れずにいたいです。県大を希望する受験生へのメッセージ大学に入ってやりたいこと、学びたいことが決まっていればそれに越したことはありませんが、たとえ明確に決まっていなくても大学に入って授業を受ける中でさまざまに興味の先を伸ばしてくれる環境もある、と思ってじっくり自分の進路を選択してほしいです。基づいた自身の論を形成するすべを学び、4年生で先行研究に対する新見解を論じた卒業論文を執筆する。33SCHOOL OF JAPANESE STUDIES

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