秋田県立大学 生物資源科学部 アグリビジネス学科
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アグリビジネス学科の研究│3つの研究グループの連携により新たなアグリビジネスを創造する先進農業技術開発新しアグリビジネアグリテク研究グルーラルエンジニアリング研究グループ多収・高品質効率的で持続的な研究開農業生産を支える基盤整備・環境保全・機械の研究開発農業農多⾯的機能 イネの形態形成や農業形質を制御する遺伝的プログラムを解明するため、突然変異体の単離・解析と原因遺伝子の単離に取り組んでいます。写真は、1次枝梗を分化させないためタケノコのような穂軸だけの構造体を作る突然変異体monoculm1(右)、内穎の原器を作っている段階のイネの穂(左)。イネの育種の基礎となる遺伝学的研究 通常、牛の卵巣は食用となることはなく廃棄されますが、この卵巣内には十数万個の雌性遺伝資源(卵子)が眠っています。これらの卵子を子牛生産に有効活用する画期的な技術を開発します。卵巣内卵子を有効活用する子牛生産技術の開発  農業流域の水質汚濁、とくに富栄養化は農業が大きな原因です。農地からの汚濁負荷の排出抑制と、適正な物質循環の回復のための生物多様性の向上を追求します。多様な生物機能の活用で八郎湖の水質改善を目指します。農業水域の水質保全と生物多様性向上の研究 取水堰、ため池、用排水路等の長寿命化とライフサイクルコストの低減を図るための適切な保全管理に資する技術の研究開発に取り組んでいます。写真は、無人航空機を活用して取水堰周辺の河床の変化をモニタリングしています。農業水利施設の保全管理に資する技術研究開発 集中豪雨等の極端現象の増大により農村基盤の水・土地・水利施設等への影響が顕在化しています。農村地域を含む流域全体での災害に強い農業基盤の構築を行うため、地域の水資源・土地資源への気候変動影響の評価手法や対応策の提示、さらにその効果の定量化法を開発しています。そこでは、気象予測やAI等を用いた高度水管理技術の提案を、農業機械、情報工学、作物栽培、社会経済分野のグループと共同で進めています。気候変動下における農地・水資源に対する次世代型影響評価法の開発と適応策の提案 大豆など畑作物の栽培では排水性が重要で、簡易かつ安価に施工できる排水技術「カットソイラ」が開発されました。大潟村の重粘土ほ場で、この技術の排水性と作物収量の向上効果について試験しています。あわせて、カットソイラ導入の経営的効果を研究しています。農業の生産と経営への寄与を目指した、異なる専門(農業工学、作物、経営)の教員で取り組む共同研究です。新しい排水技術「カットソイラ」の実証試験複数分野の連携による研究3

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