秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科
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流体科学フロンティア研究グループ 現在の流体科学の研究は、従来の機械工学的な研究に留まらず、流体問題が関連するいろいろな分野との境界領域で、活発に行われています。例えば、理学および医学との境界領域で言えば、機能性流体工学、環境流体工学、極限流体工学、バイオ流体工学などの分野です。本研究グループでは、学問的に高いレベルで研究を推進することを目指しています。具体的な研究テーマとしては、磁場に応答する新規機能性流体の開発、電場により駆動されるマイクロ駆動体の基礎研究、超電導技術応用のための低温流体の基礎研究、生体高分子流体の基礎研究、細胞組織レオロジーに関する基礎研究、人間の集団運動の流れに関する研究、などが挙げられます。これらの研究テーマの一部は国際共同研究として推進しています。先端材料研究グループ 複合材料、機能性セラミックス、アモルファス金属、準安定結晶などの先端材料を主な対象とし、より優れた機能を有する材料を創製し、その特性を調べ、有効に利用するための方法を研究・開発しています。具体的には、複合材料や機能性セラミックスの使用時の内部損傷と材料特性変化の関係を実験で調べ力学的にモデル化したり、ナノ粒子により既存の材料に機能性を賦与する方法を開発したりしています。また、高温で溶解した金属を急速に冷却する超急冷技術などにより材料の組織を制御し、従来に無い優れた機能を有する新しい構造・機能材料の創製と、材料の組織と機能の関係の解明にも取り組んでいます。先端加工研究グループ 製造技術の根幹をなす機械要素や光電デバイスの精密・微細加工製作方法に関する研究を行います。精密加工の分野では、切削・研削・固定砥粒研磨における工具や加工物に超音波微振動を付与し、また工具/加工物間にプラズマ放電させることによって加工精度の改善、加工能率の向上、工具寿命の延長を図る既存技術の高度化や新規技術の開発を行っているのに加え、MCF(磁気混合流体)スラリーという磁場制御型機能性研磨スラリーを用いた複雑形状面の高能率鏡面仕上げ技術の研究も進めています。微細加工の分野では、微小径エンドミルやドリルなどの切削工具を用いて、微細穴あけや微細溝創製における高精度・高能率加工の研究を行っています。Akita Prefectural University 20194

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