秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.28
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アグリビジネス学科細田 瑠花 Luca Hosoda 秋田県/金足農業高校生物生産科学科農産物販売会やマルシェ研修を経て、農業や食に関わるB to C企業に興味を持ちました。「東北6県の食文化と関わることができる」という点が競合他社にはない強みです。またジョブローテーションがあり、様々な部署や立場を経験できる機会が設けられているため、何歳になっても社会人または人間として成長できそうな環境が整っているところに心惹かれました。私は将来、園芸の経営をしたい、特に生産者の少ない花きの需要を高めたいと考えています。そのためには園芸の基礎となる生産・流通・販売の知識を身に付けなければなりません。この企業は、生産だけでなく、流通、販売にも力を入れており、また、人材育成までも行っているため、自らの知識・技術の向上を図れると考え、志望しました。Q1 卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「日本在来和綿と洋綿の耐塩性比較」をテーマに研究しました。綿花は比較的高い耐塩性をもつ作物として認知されていますが、それらの研究の多くは洋綿で行われており、和綿の耐塩性は未知な部分が多いです。そこで日本在来和綿に焦点を当て、塩ストレスを受けたときの植物体の反応差を品種間で検討し、耐塩性および塩感受性品種の特定を試みました。今後、日本在来和綿がより多くの人に認知されること、国内綿作が復活していくことを期待しています!Q2 大学生活で一番印象に残っていることは?韓国短期留学研修に参加したことです。「異文化交流」も楽しみの1つでしたが、韓国語を個人的に勉強していたため「語学力の力試しをする」という目標を立てて臨みました。「秋田弁講座」と題した10分間のスピーチを韓国語でやり遂げられたのは、1年半の間コツコツと努力をした成果です。話したい内容が相手に通じた時の喜びや伝わらなかった時の悔しさは今でも忘れられません。今後も韓国語の勉強を続けて、より流暢な会話が出来るようになりたいです。Q3 県立大の良いところは?1年生から自分の興味を追求できる「自主研究制度」です。2年時に「温暖地域原産の綿花は冷涼地である秋田県で育つのか」をテーマに栽培実験を行ったことが、研究室配属や卒業論文の題材に繋がりました。テーマにより外部の方々とも関われるので、知識や理解を深めたり研究手順を習得したりするだけではなく、社会性やコミュニケーション能力が身につけられます。Q4 卒業後の目標・将来の夢をお聞かせください。仕事生活問わず、挑戦してみたいことだらけです!強いて言えば「学びのある日々を過ごすこと」です。 また“とりあえず仕事・業務内容を覚えて機械的に取り組む”あるいは“誰かに何かをやらされている感を味わう”ような生活は送りたくないです。人生100年時代と謳われるなか、私はいくつになっても自分の考えを持ち、自分で選択し、社会との関わりを通して学び続けられるような、そんな人になります。Q1 卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「食用菊の諸系統の収集と特性評価」をテーマに研究を行いました。食用菊は伝統野菜の一つとして東北地方や新潟県で長年親しまれてきました。しかし、近年では栽培農家の高齢化によって栽培面積や収穫量が減少しています。そのため、遺伝資源の保存や育種素材への利用の観点から在来系統の特性把握が重要です。そこで秋田県と新潟県の在来系統を収集・栽培し機能成分について調査しました。Q2 大学生活で一番印象に残っていることは?サークル活動です。私は竿燈会に所属し、イベントやまつりに参加してきました。秋田でしかできない伝統に触れることができ、とてもいい経験になりました。その中でも竿燈まつりは一生の思い出に残るものです。Q3 県立大の良いところは?先生方が身近にいてくれるところです。何事にも手厚くサポートをしてくれ、また、相談や質問があれば親身になって聞いてくれます。そのため、充実した環境で勉強や研究を行うことができます。どの先生方も温かくいい人ばかりなので楽しい学校生活を送ることができました。Q4 卒業後の目標・将来の夢をお聞かせください。新生活を迎えるにあたり楽しみと同時に不安もありますが、失敗を恐れず、何事にも挑戦することを忘れず自分のスキルアップをしていきたいです。そして将来は、園芸を経営し花きの需要を高めるなど、日本の農業を盛り上げる1人として貢献したいです。堀内 美沙希 Misaki Horiuchi 新潟県/加茂農林高校生物資源科学部Faculty of Bioresource Sciencesイオン東北株式会社株式会社宮城フラワーパートナーズ校就職内定先就職内定先06

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