秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.28
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大金 健太さん Kenta Ogane栃木県/烏山高等学校エプソンの理念として掲げている「省・小・精の技術」を駆使して新しい価値を創造し、常に挑戦し続けるものづくりに魅力を感じ、志望しました。また、私が行っている研究とマッチしていることから研究で培った知識を活かせるところに魅力を感じました。植物の持つ可能性を追求し、社会貢献できる仕事がしたく、就職活動を進めました。ヱスビー食品はスパイスとハーブを中心に扱う会社です。これらを「地の恵み」とし、より美味しい商品を開発するために植物と真摯に向き合った研究開発を行っています。そこに感銘を受け、この会社で研究活動がしたいと強く思うようになりました。Q1 学部・大学院での研究は、どんな研究に取り組みましたか?マイクロマシンなどに用いられる薄膜材料の機械的な強度を測定するための引張試験装置を設計・開発しました。開発した試験装置を用いて、カーボンナノチューブを添加したポリイミド樹脂の引張試験を行っています。Q2 6年間で印象に残っていること、エピソードは?修士1年次に参加した学会で、若手優秀講演表彰を受賞したことです。設計・開発した試験装置の内容を学会で発表しました。多くの研究者の方々に自身の頑張りが認められ、非常に嬉しかったです。さらに、賞を受賞したことで、研究へのモチベーションがより一層高まりました。Q3 県立大の良いところは?少人数教育で、先生と学生の距離が近いことや実験設備・分析機器が豊富にあるところです。この恵まれた環境により、大学生活はもちろん、研究活動も充実したものになりました。Q4 今後の目標・将来の夢は?エンジニアとして、人々の生活を豊かにし、社会に貢献できるものづくりを行っていきたいと思います。私生活では、現在励んでいる筋力トレーニングを続け、公私共に充実した社会人生活を送っていきたいです。Q1 学部・大学院での研究は、どんな研究に取り組みましたか?アカヤジオウという薬用植物が研究題材でした。この植物は漢方薬の原料で、大半を輸入に依存しています。安定供給を維持するために国産化が必要であり、その基礎となる栽培条件の解明を目的に研究しました。Q2 6年間で印象に残っていること、エピソードは?学生自主研究です。高校生物の授業がきっかけで、入学前から植物の培養技術に興味があり、学部1、2年次に挑戦しました。初めて行う本格的な実験は、全てが新鮮で刺激的な体験でした。研究を始めた頃、先生が初心者の私に練習用の植物を提供して下さり、基本的な技術や知識を後の研究にも活かすことができました。後になって知ったのですが、その際に先生が提供して下さった植物が、現在研究テーマにしているアカヤジオウだったそうです。Q3 県立大の良いところは?学生へのサポートが非常に手厚いことです。直接担当して下さる先生に関わらず、多岐に渡ったアドバイスを貰えます。これは、他の大学にはない恵まれた環境なのではないかと思います。先生方と過ごせる時間はとても短いです。この貴重な機会に、ぜひ納得のいくまで議論を交わしてください。Q4 今後の目標・将来の夢は?スパイスやハーブの持つ可能性を追求し商品に活かすことです。私は幼い頃から植物が好きでした。好きが高じて大学では6年間も研究ができ、植物に関する仕事に就くことができました。これも、多くの人の支えがあったおかげです。今後の研究開発を通し、食卓に優れた商品を届けることで恩を返していきたいです。鈴木 健太さん Kenta Suzuki秋田県/秋田北高校Graduate School of Systems Science and TechnologyGraduate School of Bioresource Sciencesセイコーエプソン株式会社ヱスビー食品株式会社システム科学技術研究科生物資源科学研究科生物資源科学専攻機械知能システム学専攻就職内定先就職内定先08

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