秋田大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2024
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2 これから大学入試に挑む皆さん。そしてご子息、ご息女の成長に思いを寄せ、より良き進路を共に模索するご家族の皆様へ一言ご挨拶させていただきます。 世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの感染拡大もようやく落ち着き、コロナ禍以前の社会経済活動に戻りつつありますが、受験生におかれましては、これまでの著しい制限下におかれ不安を募らせた後遺症は今尚癒えていないと思います。さらにロシアによるウクライナ侵攻の影響など、国際社会における複合的な要因による資源や食料価格の高騰や円安進行により、一般家庭にも計り知れない影響が及んでいることと思われます。このような環境の激変により、平穏な生活もままならない状況が続き戸惑いと不安を抱えているものと推察いたします。秋田大学では、こうした受験生の不安を可及的に払拭すべく、様々な情報をこれから発信していく所存でありますので、相談したいことがありましたら、入試課(018-889-2256)へ遠慮なくお問い合わせください。秋田大学では、みらい創造基金という制度により、大学OBをはじめ地域の方々から学生さんたちを支援する目的でご寄附をいただいておりますが、こういった寄附金等を駆使して、新入生も含めた学生さん達にできるだけの援助を惜しまない所存でありますので、経済的にお困りの場合は、受験前でも構いませんので、ご相談いただければと存じます。 さて、秋田大学は「学生第一」をスローガンに掲げ、学生さんたちが安心して日々を過ごし、知的好奇心を育み、充実した学生生活を送ることができる環境を提供することをお約束いたします。このような基本方針のなか、秋田大学はこれまで(1)世界・地域を見据えたリーダーを育む(2)世界・地域を視野に未来を創造する(3)地域と共生し豊かな社会を創る(4)地域に根ざし世界を目指す、というビジョンに沿って歩んでまいりましたが、その基礎となるものは、世界と地域に貢献する最先端の研究にアプローチが可能な人材の育成であります。秋田大学は、この地を軸に、世界を視野に入れた四つの学部を構え、社会から求められている大学の使命である最先端の教育研究を強く意識した体制の地盤を整えております。そこには知っておいていただきたい「誇り」があります。 教育文化学部。学校教育課程においては、きめ細やかな教育プログラムに加え、伝統に育まれた教育を展開しており、小中学生の学力日本一という秋田の、教育の支柱となる教員を養成し、次世代を担う皆さんを良き「後継者」として育て、時代を繋いでおります。地域文化学科では、何事にも対応できるための「教養」を身に付けることを目指し、柔軟な思考を育むことを通じて、不確実性ともいえる時代に臨む皆さんがグローバルな見地からローカルな課題を解決できる能力を磨くことができるよう支援しております。 秋田は国内では有数の資源を誇る地でありました。そしてそのフィールドは今、世界へと繋がっております。国際資源学部という学部名に込められた思いは、ここにあります。鉱山専門学校に始まり工学資源学部で発展させ、世界に誇れる研究成果と人材の育成。世界に例を見ない資源学の総合教育研究体制を敷いています。ここでは3年次全員が4〜5人のグループに分かれ、海外資源フィールドワークに参加します。資源の世界の最前線を知る機会を通じて、学問が生きていることを実感できるはずです。そして、近い将来、IoTやAIにより実現されるであろう他の惑星や深海での資源探査にも対応できる人材の育成に力を注いでいます。 理工学部においては、資源系の学部であった工学資源学部から理学系の要素を取り入れた学部として発足しました。誇るべき研究成果が続々と秋田(大学の研究室)から発信されております。例えば、メタルナノコイルによる複合材成形の研究は、軽量化・低コスト化による次世代航空機の機体への応用が期待され、さらに高性能モーターの開発による航空機電動化への応用の道を開くべく産・官・学の協力のもと電動化システム共同研究センターを設置しました。こういった秋田大学の研究を世界が注視しております。さらに、IoTやAI、ロボットなどの第4次産業革命の中心となる技術を視野に入れた理工学教育の改革とその分野をリードできる研究体制を構築しているところであります。 医学部においては、世界に発信できる教育研究の成果と地域医療への貢献が挙げられます。医師国家試験の合格率は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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