福井県立大学 CAMPUS GUIDE 2025
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専門科目集中講義学部共通科目植物遺伝育種学むら い こう じ村井 耕二 教授北陸地方向に適した小麦の品種開発を行っています。これまで、福井県で唯一栽培可能な「ふくこむぎ」を開発しました。現在、製パン性に優れた品種開発やパスタ用デュラム小麦の開発を行っています。微生物利用学 き もと ひさし木元 久 教授自然界から新種の微生物を分離して産業利用したり、カニ殻などの生物資源を有効利用したりする研究を行っています。これまでの研究成果としては、微生物廃水処理剤や植物活力剤(バイオスティミュラント)、機能性食品、感染症研究用として細菌毒素の商品化に成功しています。花卉園芸学しのやま はる え篠山 治恵 准教授花を材料に、育種技術に関する研究を行っています。現在は、暮らしに彩りや癒しを与える花、薬効成分を増加させた薬用植物など、人々の暮らしに役立つことを目指した植物の開発を行っています。果樹園芸学まつもと だい き松本 大生 准教授温帯果樹の生理と栽培に関する研究を行っています。特に、オウトウやアケビの自家不和合性現象(雌しべが自分の花粉を拒絶する仕組み)と受粉管理方法について研究しています。2年次 「農」を実践し、面白い!を発見農業を中心に、食や環境、文化、社会は全てつながって総合知としての「農」を形成します。このつながりを実践の中で体感し、科学的な根拠にもとづいて論理的に考え、その考えを分かりやすく人に伝え、共に行動する力を養います。その中で自分が面白い!と思えることを見出します。食農環境・文化概論、総合農学食農環境実習Ⅰ食農環境演習Ⅰ、実践農業英語先端農業技術活用論、総合的生物多様性管理論、地域農政論、地域森林利用論、農業市場論、農業経営論、蔬菜園芸学、花卉園芸学、果樹園芸学、雑草管理学、微生物利用学、育種学Ⅰ・Ⅱ農業インターンシップⅠ・Ⅱ、施設園芸学、作物学、農業戦略論農産物利用学、食品化学、食品衛生学、植物病理学、農薬化学、動物資源学、応用気象学、土壌学、生態学Ⅰ・Ⅱ ほか1年次 食・農・環境の全てを体験!福井県すべてをキャンパスに、食・農・環境の全てを体験します。体験して疑問に思ったことを自ら調べ、仲間とワイワイ話し合って身に付けた学びは、一生忘れない財産になります。割り当てられた自分の畑で好きな農産物を生産し、加工や販売も行います。食農環境実習Ⅱ、食農環境演習Ⅱ食品加工実習、育種学実験Ⅰ・Ⅱ蔬菜園芸学実験、花卉園芸学実験果樹園芸学実験、微生物利用学実験植物保護学実験、地域農政学実験3年次 面白い!を深め、自分の生きる道を考える自分が面白い!と思うことを専門の実験や講義でより深く学びます。専任教員や地域のプロフェッショナルと共に様々な活動をし、たくさん会話し、感動を分かち合う中で、自分の生きる道を模索します。専攻演習卒業論文※2024年度カリキュラム4年次 好きな場所で好きな学びを深化専任教員や地域のプロフェッショナルに弟子入りして、自ら課題を設定し、卒業論文に取り組みます。「農」の中で自分がどう生きるかを見定めます。27食農環境実習Ⅰ4年間の学びの流れ和食の技を学ぶ創造農学科全教員食農環境実習Ⅰでは、実際に「農」の現場を訪れるのと共に、あわらキャンパスの圃場を使って、農作物の栽培、農・海産物の収穫、加工、消費、および共同体活動を広く体験します。この実習では、あわら温泉旅館の総料理長を特任講師として招き、「出汁」の理論や和食の盛りつけのコツなどを学びました。旅館厨房で使われている本物の素材を用いて、本格的な「出汁」引きに挑戦しました。地域農政学もりかわ みねゆき森川 峰幸 教授新幹線開業により交流人口の増加が見込まれる中、新たな農業ビジネスの創造に取り組んでいます。これまで、トマトやニンジンなど地場農産物を活用した「トマトソース」や「オリーブドレッシング」を開発しました。現在は、観光農業の活性化などのテーマに取り組んでいます。蔬菜園芸学もりなか よういち森中 洋一 教授野菜の栽培、品種の特性評価に関する研究を行っています。現在は福井県嶺北地域におけるエダマメ生産限界や水稲育苗ハウスの遊休期間の利活用を想定した無加温ハウスにおけるニンジン生産に関する調査を行っています。植物分子育種学み うら こう た ろう三浦 孝太郎 教授イネの品質や収量に関する遺伝子の基礎的研究と、突然変異を利用した品種育成に取り組んでいます。これまでに、米粒が大きい「ピカツンタ」や、大粒でモチモチ食感の「ふくむすめ」を開発しました。現在は酒米やモチ米の改良に取り組んでいます。

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