岐阜大学 大学案内 2024
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Faculty of Applied Biological Sciences応用生物科学部は、生物科学・生命科学の学理を究明し、それらと関連した技術を開発し、それらの成果を生物産業に応用することでより良い社会を実現することを目指しています。このような目標の達成に貢献できる人材を養成し、社会に送り出します。応用生物科学部は以下のような能力を養うための教育を組織的に展開し、広く生物科学・生命科学や関連産業に貢献できる人材を養成します。a. 生物科学・生命科学の学理を究明する力。 b.変貌する社会環境に対して主体的に対応する力。c. 変貌する社会において自ら将来の課題を設定する力。d. 幅広い視野・経験と広い専門的知識に基づき柔軟かつ総合的な判断を自ら下す力。応用生命科学課程 食品免疫学 准教授 北口 公司44食品成分と免疫の関係 〜食から健康を科学する〜 生活の基本要素である衣・食・住の中で、食は人間の生命維持と健康を担う最も基本的なものです。食物が不足すれば飢えに陥り、食生活に偏りが生じれば、健康が損なわれます。近年の保健機能食品の台頭に代表されるように、特定の食品成分の摂取が私たちの健康と関連していることが明らかとなっています。すなわち食品の中には、私たちの体を構成する細胞に積極的に働きかけ、生理機能を調節している成分が存在します。私たちの研究室では、ヒトの生理機能の中でも免疫機能に着目し、その機能を調節する食品成分を明らかにすることを目指しています。食物繊維やアミノ酸、ペプチドなどの様々な食品由来成分を免疫細胞へ添加し、細胞の機能性が変化するのかを分子レベルで解析しています。また、食品成分を実験動物へ食べさせることで、保健効果や疾病予防効果を個体レベルでも調査しています。このようなアプローチにより、免疫調節食成分の効能・機能性の理解を総合的・多角的に深めています。最終的には、科学的なエビデンスを土台として、健康を保つための安全かつ豊かな食生活を提案できる様になることを目標としています。育成目標生命のチカラを 生命のために。応用生物科学部

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