岐阜大学 大学案内 2024
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応用生物科学部学部長メッセージ 応用生物科学部の歴史は古く、1923年の岐阜高等農林学校の設立までさかのぼります。1949年に主に食糧生産を担う学問として岐阜大学農学部が誕生し、その後さまざまな変遷を経て2004年には生物科学・生命科学の知識と技術を取り込んだ新しい生命農学の発展を期待して、応用生物科学部が創設されました。このように地域や社会からの要請にこたえてきた本学部は、2023年に100周年を迎えます。 応用生物科学部は生命機能の解明、持続的生物生産、環境保全を広範に探究する「生命総合科学」の技術と精神を生物産業に応用し、人類の幸福、とりわけ持続的生存と生活環境の向上に貢献することを目指します。本学部では、応用生命科学課程、生産環境科学課程、共同獣医学科において、「研究力の強化が教育の質を向上する」という理念を基に、農学のサイエンスが将来クローズアップされる分野、例えば、未来型農業への転換技術、地球環境分析と保全、食糧生産と資源問題、医療と農業の接点、人や動物の健康維持と生命科学の進歩などに対応できるサイエンスと得られる技術を世の中に生かすための新たな農学分野の教育と研究の推進を実践します。 応用生物科学部では、これらの分野で活躍するために、地域創生と国際社会に関心を持ち、生物産業の発展に貢献できる、先駆的で人間性豊かな人材を育成します。 私たちは、21世紀の諸問題を解決するチャレンジ精神を持った皆さんを心よりお待ちしています。共同獣医学科 遠隔講義システムによる鳥取大学との共同授業生命現象は複雑です。どんな方法を用いたらどんな答えが出るのか予想できません。だからこそ「応用生物科学」の面白さがあるのだと思います。2つの課程と1つの学科で、「生命のチカラを 生命のために」を合い言葉に、さまざまなアプローチで生き物に学び、社会に貢献します。応用生物科学部長 光永 徹GIFU UNIVERSITY45応用生命科学課程化学や生物学を基礎として食品・医薬品の研究を行い、食・健康・環境に関連するバイオ産業の分野で活躍する人材を育てます。●分子生命科学コース生命現象の分子レベルでの理解と、医薬品などの有用物質創出への応用、分子レベルでの環境改善に必要な方法や理論を学びます。●食品生命科学コース人間の健康に果たす食品の役割と収穫から消費までのプロセスにおける各種技術や安全性について学びます。共同獣医学科鳥取大学農学部と共同で、人と動物との共生を目指し、「動物と社会のつながり」、「動物と人の健康・福祉」をキーワードに、動物の健康だけでなく、あらゆる命の専門家を養成します。共同獣医学科が目指す教育は次のとおりです。●個別指導と体験学習による徹底的な基盤の形成●獣医学の確固たる専門基礎・応用知識の習得●専門知識を生かす実践能力の体得●国際通用性・社会性豊かな獣医師としての基盤形成生産環境科学課程動・植物や微生物の機能開発、持続可能な生物生産と環境保全を学びます。「生産」と「環境」の両面で社会に貢献する人材を育てます。●応用植物科学コース植物の機能開発、持続的生産および環境制御技術、安全な食料の安定供給について学びます。●応用動物科学コース持続可能な家畜生産、絶滅危惧動物の保全、動物福祉に配慮した飼養管理を基礎から学びます。●環境生態科学コース人間とそれを取り巻く生物・自然環境に関わる生態学と環境科学を学びます。そこに命があるのは、ちゃんと理由がある。その不思議を解き明かす面白さ。「研究力の強化が教育の質を向上する」農学教育研究を目指して

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