GO!GO! TECH GIRL 2016 vol.5
10/36
「モモ」ミヒャエル・エンデ作/大島かおり訳小学3年生のころ、本が好きだった私に、母が薦めてくれた本です。孤児の「モモ」が、みんなのために活躍する冒険ファンタジーで、とても感動しました。読書感想文に書いて褒められたこともうれしい思い出です。冨澤 奈岐沙05工学部 社会環境デザイン工学科 4年(群馬県立高崎女子高校出身)自然災害の被害から人を守る…この研究で多くの人を助けたいオープンキャンパスで防災の研究に出合う 私は、防災をテーマに研究しています。この学科に出合ったのは、高校2年生のときに参加した、群馬大学のオープンキャンパスです。そこで、地盤の「液状化」というのがどういった仕組みで起こるのかを教えていただきました。自然災害の被害範囲を予測した「ハザードマップ」も見せていただき、安心・安全な街づくりを目指す防災の学問に強く興味を惹かれました。そして、2011年に発生した東日本大震災で、防災を学びたいという思いはさらに強くなり、この学科への進学を決めました。この研究を世の中のために役立てたい 大学では、この学科を選ぶきっかけとなった「地盤工学研究室」で、土砂被害の研究をしています。地震により発生した崩落土砂や雪氷が流れ落ちる様子や堆積する様子を、「粒子法」という計算方法で再現する研究で、現在は2015年4月に発生したネパール地震の被害を研究対象にしています。この方法を活かして成果を上げられると、災害発生時に、被害が及ぶ範囲を予測できたり、効果的な防災の検討につながるのではないかと考えています。 日本は地震大国。東日本大震災の被害は、今も被災者を苦しめています。この研究が、多くの人を助けることに繋がったら、こんなにやりがいのあることはありません。異分野の学生との交流で、視野が広がる 群馬大学理工学部の魅力のひとつは、多くの学科があるということだと思います。選択の幅が大きいのはもちろん、学部内の違う分野で学ぶ学生と交流できることが大きいですね。専攻分野によって、興味を持つ事柄や考え方、ものごとに対する視点などが違うので、異分野の学生の意見はとても参考になり、おかげで視野を広げることができたのではないかと思っています。 これから大学生になるみなさんも、幅広い人たちとの交流を経験してほしいと思います。環境創生理工学科
元のページ