群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
12/40

10教科教育実践専攻の概要 共通カリキュラム……………………………………………………………… 教科教育実践専攻は、4コース・10領域で構成されています。各領域は、小学校・中学校・高等学校の教科に対応しています。入学試験のときは、4コースの中のひとつを選び、さらにそのコースの中の1領域を選んで受験します。入学後は、各自の所属する領域に重点を置いて研究を進めます。 教科教育実践専攻には、教科の枠を超えて学生がともに学ぶ授業と教科ごとに学びを深める授業があります。後者については各コース・領域のページでご紹介することとして、ここでは前者の共通基礎科目をご紹介します。■ 教育実践に関する科目 「教職実践インターンシップ」2単位と「教職実践研究」2単位の合わせて4単位で構成されています。インターンシップというと、仕事の見習いを想像されるかもしれません。特に、教員養成の一環としてのインターンシップというと、学校現場で先生のお手伝いをすることが思い浮かびそうです。しかし、大学院のインターンシップは、それでは不十分です。このインターンシップでは、学校現場を観察と研究のフィールドと位置づけます。学生は、学校現場をフィールドとする多様な研究課題があることを「教職実践研究」の授業を通して学び、一人ひとりが自らの研究テーマを設定します。その研究テーマを携えて、学生は学校現場に赴きます。主なフィールドは附属小学校と附属中学校です。学生によっては、海外の日本人学校等をフィールドに選ぶこともあります。観察の対象とする授業は、その学生が専門とする教科に限られません。国語を専門とする学生が算数の授業を観察して研究する、理科を専門とする学生が英語の授業を観察して研究する、といったことが珍しくありません。インターンシップ期間中、学生は、観察結果を大学に持ち帰って研究科教員の指導・助言を受け、さらに観察・研究を進めます。大学と学校現場との往還を通して得られた各自の観察・研究の成果は、発表会で共有され、冊子にまとめられます。■ 教職に関する科目 学校教育に関する多種多様な問題を、様々な教科を専門とする学生が集まって、ともに学びます。こうすることで新たな視点が獲得でき、一人ひとりの研究に深みが出ます。《研究科教員が提示する研究課題と方法》● 授業デザイン研究の進め方● 授業研究の進め方● 特別なニーズのある子どもの支援研究の進め方● 学校組織研究としてのエスノグラフィー● 比較教育研究の進め方● 教室におけるジェンダーを研究する意義● 英語教育改革における小学校英語の可能性と課題● 個人・集団へのアセスメント研究の進め方● 情報教育における情報モラル教育の進め方● 教室談話分析の進め方● 子どもの体力の現状と評価方法● 量を質で補完する研究の進め方《開設されている授業》● 学校の自己更新力と教師● 教育法規に学ぶ教員の職務と学校経営の課題● 教育学原論● 障害児の行動理解と支援● 学校教育と現代社会● 授業分析論● 学校ヘルスプロモーション● 外国人児童生徒と教育● 学習指導論● 生徒指導論● 日本の小学校と台湾の日本人学校における教育比較● 特別支援学校における交流及び共同学習に関する研究● 社会科における批判的思考力の育成● 算数、数学の授業における「考える」の流れに沿った事例分析● 児童生徒の色彩傾向にみるジェンダー   −図工・美術作品の分析とアンケート調査から−● 英語の学習における国語力の育成● 英語の導入場面における教師の言葉に対する生徒の発話● 机や椅子のない音楽室で学ぶ子どもの実態   −音楽能力の下位群と上位群の比較−● 専門教科の違いによる指導特性の比較● 中学生における体育授業内の身体活動量について   上位児、下位児の運動強度を比較して● 小学校教師の授業行為に現出する生徒指導の在り方   −学級の生徒指導機能に着目して−《学生が取り組んだ研究の例》学校現場で授業実践

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る