群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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12 教育学研究科では、各教科のエキスパートとして現場で活躍できる教員を目指し日々研鑽を積んでいます。専門とする教科のみならず、他教科の教科内容についても「教科教育に関する科目」「教科内容に関する科目」の授業を通して、教科の背景にある知識や理論を深く学んでいます。教科の枠を越えて交流を持てる機会があるということが自分の視野を広げていく良い機会になっていると感じています。また、「特別研究」では自らが決めたテーマについて研究し、課題解決のため研究室の仲間とともに日々邁進しています。 昨年度より始まりました、「教職実践研究A・B」「教職実践インターンシップA・B」においては学校現場を対象として約一年間研究を進めてきました。特に「教職実践研究B」では、理論に基づき、授業づくりからその実践まで一貫して行うことができ、教育実習では得られなかった新たな視点をもって学校教育を見つめ直す機会になったと考えています。先輩からのメッセージ平成27年度入学今井 裕登(文化・社会コース:国語領域) 最近、教育学研究科では新たなプログラムが始まりました。このプログラムでは、教育学研究の基本的手法を学んだあと、附属学校をフィールドとして、自ら課題を見つけその解決策を具体的に提案します。この授業で教育学研究の一連のプロセスを学ぶことができました。現在はここで学んだ研究手法をもとに、身近な医薬品と、理科の学習内容を密接に関連させた探究的な授業プログラムを開発しています。授業実践を通して、このプログラムが生徒のくすりのリテラシーと科学的リテラシーの向上に役立つ手応えを感じています。一方で、医薬品骨格の効率的な合成法の開発も行っています。こちらは計画した実験がうまく進まないことも多いですが、科学的に未知なことに挑戦することで、理科の授業で最も重要な「探究の過程」を実感することができ、教育学研究とともに専門分野の研究も進めることの有用性を強く感じています。 教育学研究科で自身の教師としての力量を高めながら、現代の教育課題を解決する研究を行ってみませんか。先輩からのメッセージ平成27年度入学亀田 絵理(自然・情報コース:理科領域) 本学大学院教育学研究科には、教育に関する高い専門性を目指すための質の高い学修・研究環境が整っています。その魅力としての具体例に、私たちが履修初年度となった授業である教職実践研究と教職実践インターンシップがあります。この授業は、毎週小学校および中学校を訪れ、現場で感じうる教育に関する研究課題を自分自身で設定し、その課題について研究するというものです。私は「体育授業におけるW-upに関する研究」と題し、体育授業のW-upの場面で教師が生徒に意識させたいポイントと、実際に生徒がどの程度それを理解し取り組んでいるかを調査するという研究を行いました。この授業の何よりの魅力として、「教育現場での貴重な研究ができる」というところにあると私は考えます。 学生時代には、教育実習・教職実践演習を履修することが課せられていますが、研究をするという目的はありません。しかし、大学院ではそれができ、また違った視点から学校教育現場を概観することができます。これから教育に携わろうとする方、あるいはすでに現場で教えている方、どちらにしても本学において有意義な時間を送ることができると思います。群馬大学大学院で教育学を探求してみてはいかがでしょうか。先輩からのメッセージ平成27年度入学霜触 智紀(生活・体育コース:保健体育領域) 私は、教師になるためにもう少し勉強したいという思いから教育学研究科に入学しました。大学院に入学してからは、実際に学校現場に出向いたり、学会や研究会に積極的に参加したりして、濃密な日々を過ごしています。特に、M1時のインターンシップでは、実際に附属の小学校・中学校で出向いて研究を進めることができ、子どもの会話を分析したり、普段の生活の様子と授業を比較したりといった“現場でしかできない研究”を行うことができます。私はこのインターンシップから、子どもの体力の向上のために、体育授業で気を付けるべきことを改めて知ることができました。また、大学院での他の授業も、院生同士で議論しあうことが多く、いろんな人の意見を知ることができ、とても面白いです。この大学院で得たものは、これから先の人生で活きてくると思っています。教師になるために、もう少し勉強したい方には、この教育学研究科をおすすめします。先輩からのメッセージ平成27年度入学田島 昌紘(生活・体育コース:保健体育領域) 先輩からのメッセージ …………………………………………………………

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