群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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25群馬大学大学院教育学研究科専門職学位課程 コース紹介 ……………………………………………………………………… 「児童生徒支援コース」は、小・中学校において学習面と生活面を切り離して考えることが難しいゆえ、両側面を併せ児童生徒への直接的支援に関する高度な実践的指導力の育成を目指しています。具体的には、①個々の児童生徒の発達特性・学習能力・学習意欲等に応じた学習支援や生活支援及び学級経営を実践できる力、②通常学級に在籍する外国籍の児童生徒や軽度の発達障害を持つ児童生徒を含めて、学習支援・生活支援及び学級経営を実践できる力、このような資質を身に付けて多様な児童生徒に対して適切な学習支援や生活支援に取り組める教員を養成することを目的としています。 本コースの目的は、現代の学校教育において課題となっている学力低下やいじめや不登校などの児童・生徒の学習や生活面での直接的支援に関しての高度な実践力を身に付けることです。本コースでは、経験的な実践知に加え、児童・生徒の学習や生活面に関して、心理学の諸理論及び関連分野の知見からの科学的、分析的な深い理解に基づいて、指導方法を立案し、実践できる教員の養成を目指します。なお、現職教員以外の方は、本コースに限定します。本コースでは、現職教員学生については、学校や地域で直接、児童生徒に関わる学習指導や生活指導面でのリーダーとなる教員を養成します。現職教員以外の方については、確かな実践的指導力を備えた新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員を養成します。 現在、学校教育は様々な課題を抱えており、しかも、学校教育にかかわる問題は、複雑・多様化しています。そして、このような複雑・多様化の傾向は、今後も社会構造の変化とともに強まっていくと考えられ、学校教育の混乱がますます予想されます。こうした現状を打破するためには、学校教育の抱える諸問題に対応できる力量を持った教員の養成が急務です。 学校教育に関わる諸課題の解決には、単なる実践の積み重ねによる経験的な実践知だけでは充分な対応が難しく、これからの教員には、学校現場のおかれている状況や児童・生徒の現状などを的確に分析・把握し、その理解のもとに対応策を構築し、他者との協働のもと実践し、評価・再考察できる資質能力が必要であると考えられます。 以上により、群馬大学大学院教育学研究科に、社会のニーズに応える高度専門職業人の養成に特化し、学校教育現場の諸課題を解決できる高度な専門性と実践的指導力を備えた教員養成を目的として、教職大学院(専門職学位課程、教職リーダー専攻)を設置しました。 「理論と実践とを往還するカリキュラム編成」、「多くの実務家教員(学校現場、教育行政等で豊富な経験を有する教員)のスタッフとしての参加」、「豊富な実習」などが、教職大学院の特徴です。専門職学位課程の概要 理念・背景 ……………………………………………………………………… 「アクティブ・ラーニング」の提唱、子どもたちが身につけるべき能力・資質の高度化といった学習指導にかかわる諸課題、いじめ、不登校への対応や人間関係の育成といった生徒指導上の諸課題、「教科化」など道徳教育の改革、キャリア教育の推進、「チーム学校」の提唱といった学校教育全般にかかわる諸課題など、現代の学校教育をめぐる課題はますます複雑化・高度化しています。 こうした事態に対処できる教員の育成を目指し、本専攻では、以下の2つの目的を掲げています。 ① 確かな指導力と優れた実践力・応用力を備えたスクール・リーダーの養成 ② 新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の養成本専攻の入学者は現職教員、学部新卒者等(現職教員以外)に区分され、①が現職教員に、②が学部新卒者等に対応します。 目的 ………………………………………………………………………………児童生徒支援コース学校運営コース教職リーダー専攻(16名)専門職学位課程 専門職学位課程、教職リーダー専攻では、2つのコースが設けられています。学生定員は、2コースあわせて16名です。■児童生徒支援コース ………………………………………………………

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