群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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30カリキュラムの特色 特色 ………………………………………………………………………………1 ▶ ティーム・ティーチング 大半の科目と研究指導を研究者教員と実務家教員とのティーム・ティーチングで実施し、「理論と実践との往還」をカリキュラムのすべての範囲に浸透させています。 一例を挙げると、「学習支援の課題と実践Ⅰ」という授業では、例えば「子どもの知識の定着を促すにはどうすればよいか?」という問題に対して、研究者教員からは認知心理学・学習心理学・教育心理学の理論や研究にもとづく説明が提起され、実践への提言がなされます。それに対して実務家教員からは、この問題に関わって、児童生徒の実態、学習指導要領のなかで「知識の定着」がどう位置づけられているか、そのためにはどのような教材や教授法の工夫があるか、あるいはこうした工夫は、理論面での内容とどう結びつくか、といった解説が提示されます。受講生は、理論と実践の両面をふまえて実践プランを提案します。研究者教員と実務家教員のTT研究者教員・理論面での講義・実践への提言 【例】学習支援の課題と実践Ⅰ受講生による実践プランの提案実務家教員・実践面での講義  ・理論と実践との対応・知識の定着     ・学習の転移       ・効果的な協同学習  ・自らを省みるメタ認知の育成2 ▶ 充実した実習 1年次に280時間、2年次に240時間、計520時間の実習を設定しています。多くの教職大学院では、現職教員は実務経験をもって実習が一部免除される仕組みになっています。しかし本専攻では実習免除がありません。それは、教職大学院における実習は通常の実務経験を積み重ねることではなく、自らの実践を理論的な見地から問い直し、その上でより有効な実践や問題解決方法を提案する機会と捉えているからです。充実した実習課題発見実習 Ⅰ課題発見実習 Ⅱ課題解決実習  教育現場実践実習課題研究1年・前期  80時間1年・後期  200時間2年・前後期 240時間(学部新卒者のみ、2年・前後期)

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