群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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31群馬大学大学院教育学研究科専門職学位課程 6月に2日間ずつ群馬大学教育学部附属4校園で課題発見実習Ⅰを行いました。授業参観、学校経営や校内研修に関する講話を中心とした内容でした。実習で体験したこと感じたことを簡単に紹介したいと思います。 特別支援学校では、中学部、高等部の就業体験の参観や配属クラスでの授業参加を通して、児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握したきめ細やかな支援を学ぶことができました。中学校では、各学年の授業、校内弁論大会、休み時間の学友会活動(生徒会活動)を参観しました。放課後にはワークショップ型授業研究会に参加し、効率的で効果的な研究会の在り方を体験することができました。小学校では、教師の専門性を生かした授業や、教科の系統性を意識した授業がされており、6年間を通して積み上げていく指導の重要性を改めて感じました。幼稚園での実習は、小学校へ入学してくる子どもたちが、どのような環境で学んできているのかを知るとても有意義な2日間でした。主体的に学ぶ態度を身につけて欲しいという願いはどの校種でも共通したものだと思います。そのためには、環境から学ぶことのできる「場」づくりと、子どもの行動から内面を推し量る教師の児童理解の姿勢がいかに大切であるかを幼稚園実習から強く感じました。  4校園の実習は、校種を越えた学校教育全体のつながりを学ぶよい機会だと思いました。特に勤務経験がない校種での実習は、自らの指導を振り返り、新しい視点を得る刺激となりました。教師としての自分自身の課題や勤務校の課題を発見する上で意味のある実習であったと感じています。各校種の基本的な知識を事前にしっかりと理解して実習に臨み、現場の先生方と意見交換する時間をもう少しもつことができると、更に実りのある体験になるのではないかと思います。先輩からのメッセージ平成27年度入学吉野 章子(高崎市立片岡小学校:児童生徒支援コース)課題発見実習 Ⅰ附属幼稚園(2日間)附属小学校(2日間)附属中学校(2日間)附属特別支援学校(2日間)▼▼▼■ ねらい・3歳から18歳までの健常児及び障害児の発達を理解する。・校種を越えた学校教育全体のつながりを把握し、学校教育の全体構造の理解を深める。【課題発見実習Ⅰ】 1年前期の【課題発見実習Ⅰ】は、4つの附属学校園で2日間ずつ行われます。附属学校園を活用することで、3歳から18歳までの健常児及び障害児の発達を理解するとともに、校種を越えた学校教育全体のつながりを把握し、学校教育の全体構造の理解を深めることが可能になります。課題発見実習 Ⅱ(Ⅰ年次8月〜10月)A小学校(12日間)B中学校(12日間)▶連携協力校20校Ⅰグループ:2〜3名【課題発見実習Ⅱ】 1年後期の【課題発見実習Ⅱ】は、県内の協力校において、小学校、中学校それぞれ12日間ずつ行われます。異校種での実習を経験する中で、新たな気づきと自らの課題研究につながる視点を獲得し、検討する姿勢を養います。

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