群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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32 課題発見実習Ⅱでは、小学校・中学校それぞれ12日間ずつ実習を行いました。学部時代の教育実習と比較すると次のような違いがあり、またそれがこの実習の良さだと捉えています。 1点目は、明確なテーマを持って授業実践に取り組めたことです。課題研究で設定したテーマを実習校に理解してもらえたため、テーマに沿った授業をさせていただくことができました。前期の課題研究で準備してきた指導案について、実践する場をいただき、今まで見えなかった課題を発見することができました。また、見つけた課題と成果から研究ビジョンがはっきりし、実習を終えてからは自分の研究が深まったことを実感しています。 2点目は、現職の先生とペアで実習を行えたことです。一緒に実習校に配属され、指導案や模擬授業などご指導いただきました。さらに実習校の先生も指導してくださるので、かなり手厚い指導となり、学部時代の実習以上に身に付くことは多かったです。現職の先生からは授業場面に限らず、部活動や学校行事、放課後に一緒に活動する中で様々なものの見方を教えていただきました。学校の見方、学級の見方、実習校の先生の動きの見方、子どもの見方など、現場経験のない私が持ち得ない視点を持って実習に臨むことができ、視野が広がりました。 最近、複数の先生から「前期と比べると格段に成長したね」と言っていただくことがありました。私自身、この実習が自分を大きく成長させてくれたと思っています。恵まれた環境で実習を行えたことに感謝しながら、この経験を次に生かす努力を続けていきます。先輩からのメッセージ平成27年度入学菊地 雄真(ストレートマスター:児童生徒支援コース)【課題解決実習】 2年次の【課題解決実習】は、のべ240時間が設定されています。学部新卒者は協力校で、現職教員は自らの勤務校で、教科指導・学級経営・児童生徒指導の実践力の向上を目指します。課題研究にかかわる実践検討会は公開で実施され、実習校以外からも参加が可能です。院生一人につき2名の指導教員(研究者教員・実務家教員)が、実習期間中に実習校を訪問し、各々20時間程度の指導にあたります。課題解決実習(30日×8時間)目的1 実践力の向上を図る児童生徒支援コース1つの学級に配属され、ティーム・ティーチング等で実践学校運営コース通常の勤務のなかで実践教科実践(内部)↓検討会(内部)1回学級経営実践(内部)↓検討会(内部)1回児童生活指導・生徒指導実践(内部)↓検討会(内部)1回・学級経営は、道徳や特活の授業時間を利用した実践の他、朝の会・帰りの会などでの指導実践も含む。生活指導・生徒指導は、道徳や特活の授業時間を利用した実践の他、給食指導、個別の面談等も含む。・検討会は、実習生、実習校の教員、大学院の指導教員が参加する。目的2 課題研究児童生徒支援コース教科や特活などの授業学校運営コース校内研修会や地域連絡会(学校評議委員会)など・実践は実習生がT1として行い、実習校の教員と大学院の指導教員が参観する。近隣の小中学校にも公開する(1回)。・検討会は、実習生、実習校の教員、大学院の指導教員が参加する。近隣の小中学校にも公開する(1回)。・公開の案内は、市町村教委と大学HPを通じて行う。立案実践検討会大学教員の研修指導▼課題研究報告書の提出(1月)▼公開の報告会(1月下旬〜2月初旬)

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