群馬大学大学院 保健学研究科保健学専攻 入学案内2018
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10教育研究分野保健学専攻博士後期課程■基礎生体情報検査科学分野 基礎生体情報検査科学分野においては、分子レベルでの生体情報の効率的な収集技術の開発並びに得られた情報の解析手法の構築について教育・研究を行う。本分野では、高度・先端医療の進展に伴って必要とされる個としての生体からの精密な情報収集のために、分子、細胞、組織、機能など広範な情報解析を目的とした教育・研究を行い、新たな解析技術開発能力を養成する。生体情報検査科学分野の学問体系を確立するとともに、新たな検査技術の開発及び医療機器や医薬品の開発に参画する。■応用生体情報検査科学分野 応用生体情報検査科学分野においては、代表的な生活習慣病である血管・循環器系の疾病の検査を中心に、病態生理及びその解析技術、 超音波検査を始めとする新しい画像解析診断技術の応用について研究する。また、 臨床生理や循環器の臨床検査部門における特殊検査技術の実践能力を養成するとともに、 地域において健康な人々を対象に疾病予防の指導や相談に関わることのできる能力の養成を目指す。また、生体に生ずる種々な疾病による組織学的変化を、免疫組織化学的及び分子生物的な最先端の技法を用いて解析し、疾病の解明に応用する能力や新しい検査技術開発のための研究をする。さらに、病理学的・細胞学的検査に精通した専門的知識と能力の養成を行う。また、腫瘍性疾患及び自己免疫疾患の病態解析のための最新技術を修得し、さらに、血液疾患の検査法開発のための研究や細胞培養最新技術を教育する。■地域・国際生体情報検査科学分野 地域・国際生体情報検査科学分野においては、微生物や寄生虫感染症の特殊検査法の開発、病院における感染予防管理のための効果的な処理法の開発及び感染の初期防御での細胞の働きから、最新の免疫学に関する教育・研究を行う。また、観察的研究手法、介入的研究手法等の疫学の理論的側面の教育により、国内外の地域保健医療分野に寄与する疫学的病因追求実践能力を養成する。また、マラリア等の国際感染症や国内外で問題となっている新興・再興感染症の迅速かつ簡便な検査技術の研究・開発を始め、 各国・各地域において生ずる様々な公衆保健学的問題に対処できる高度な能力を涵養するための教育・研究を行う。生体を取り巻く環境からの保健情報の迅速かつ簡便な検査法開発とその情報を基に、地域・国際の保健対策と評価を実践する。検査・疫学・予防についての高度な知識・技術により、開発途上国の保健医療分野での活躍ができる特色がある。■基礎リハビリテーション学分野 基礎リハビリテーション学分野においては、病態及び障害の解析、機能評価・回復学に関わる基礎医学的・基礎理学・作業療法学的な教育・研究を行う。具体的には、リハビリテーションの対象となる神経・筋、骨・関節、呼吸・循環、内分泌・代謝系の疾患による機能・能力障害の機序を解析するための生理的・動作学的な解析手法について教育・研究を推進する。■応用リハビリテーション学分野 応用リハビリテーション学分野においては、運動器系の障害やスポーツ活動による障害の発生機序と治療法、健康増進のための運動療法、アスレティックリハビリテーションに関する教育・研究を行う。具体的には、日常生活やスポーツ活動による動作特性の運動学的解析や体力科学的な分析・アプローチについて教育・研究を行う。また、身体・発達系、老年期、精神障害系の作業障害について、作業療法学理論の治療科学としての構築と臨床的な応用方法に関する教育・研究を行う。さらに、主要な疾患障害別及び理論別回復仮説に基づく治療効果の検証のための研究を指導する。■地域・国際リハビリテーション学分野 地域・国際リハビリテーション学分野においては、国内外の地域リハビリテーションや国際保健医療協力の歴史と理念を踏まえ、対象地域及び対象国へのリハビリテーション・サービスの運営と管理、保健医療・福祉に関する学際的な研究を指導する。具体的には、障害を持っても能力を発揮して地域で暮らすための支援などICFの「活動」・「参加」に関する課題が本分野の研究・教育の中心となる。さらに、訪問リハや通所リハなどの介護保険のリハ、介護予防と地域作り、ソーシャルサポート、日常生活用具、就労支援や在宅復帰支援、国際協力・支援などに関する教育・研究を行う。生体情報検査科学領域リハビリテーション学領域後期課程

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