群馬大学医学部 入学案内2018
13/44

11 これまでに学んだ知識・技能・態度について、全国共通試験(CBT、OSCE)に合格した学生には、臨床実習をおこなうためのStudent Doctorの資格が与えられます。臨床実習では、附属病院および地域の医療施設の協力の下、診療参加型実習の拡充を図っています。診療参加型実習の中で学生はチームの一員として診療に参加し、スタッフや患者さんのご協力のもと診療の基礎を学びます。臨床実習でもシミュレーション教育を積極的に取り入れ、臨床の基本となる手技を確実に修得できる環境を整えています。4年次後期・5年次・6年次診療参加型臨床実習医師となるうえで必要な総合的診療能力を身につける臨床実習を修了し、筆記試験と実技試験(臨床実習終了時OSCE)に合格すると卒業資格および医師国家試験の受験資格を得ることができます。 国家試験の合格は医師としてのスタートラインに立てたことを意味するに過ぎません。生涯を通じて学ぶ姿勢が必要です。 卒業時に目指す学生の姿として「SESについて生涯自己研鑽を続けることができる学生」を掲げています。SESはScience、Ethics、Skillの頭文字で、それぞれ「科学的知、倫理、技能」をあらわしています。SESの理念のもとに、卒業時に身につけておくべき医師として重要な力(アウトカム)を8つ設定しました。①自己省察力、②知識の獲得と知識を応用する力、③コミュニケーション能力、④チーム医療の中で協働する力、⑤基本的な総合診察能力、⑥地域医療の向上に貢献する能力、⑦医学研究を遂行する能力、⑧自己研鑽。これらのアウトカムを6年間のカリキュラムで身につける、アウトカム基盤型の医学教育を行っています。アウトカム基盤型の医学教育を行っています。教育の特長① 1年次から早期体験実習を導入しています。1年次では附属病院、2年次では県内の医療施設において、介護、福祉、診療におよぶ実習を幅広く履修します。4年次には保健学科学生と合同で実施するチームワーク実習で多職種連携について学びます。Student Doctorとしての臨床実習では、附属病院および地域の基幹病院や診療所を含む医療施設の協力の下、診療参加型実習の拡充を図り、地域の特性に応じた医療について学ぶ機会を提供しています。さらに卒業後には、新専門医制度にも対応した研修が受けられるよう、群馬県および県下の病院が一丸となって専門医取得までサポートする体制を整えており、安心して医師としてのキャリアアップが可能です。群馬県内の医療施設と連携し、6年間の教育を支えます。教育の特長②医学医療概論実習臨床実習(選択)臨床研修~専門医取得臨床実習(必修)チームワーク実習チーム医療実習Curriculum

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る