群馬大学医学部 入学案内2018
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15医学部医学科 平成11年3月卒業 大学院医学系研究科博士課程修了 博士(医学)群馬大学医学部附属病院検査部講師埼玉県立浦和高等学校出身 在学中から、卒業後は臨床を学ぶとともに早い時期から研究を始められるよう大学院に進もうと考えていました。卒業後、本学附属病院の内科に勤務し、その後は多くの症例を経験するために市中の総合病院に勤務しました。たくさんの患者さんと向かい合う中で、患者さんのことを、家族に囲まれ、社会の中の一人の人間として見るという、とても大事な視点を養えたと思います。3年目からは大学院に進学。最初の2年間でしっかりと臨床経験を積めたので、大学院では研究に没頭できました。その後、医学教育センターで医学科のカリキュラムの改変、臨床実習施設の拡充など、教育の仕事に携わってきました。今は附属病院の検査部に籍を置き、診療や研究のほか、学生や研修医の教育も行っています。医師の仕事は、想像以上に幅が広いです。 検査部の役割は、患者さんに対して正確な検査を提供し、診療科の先生方に迅速に結果を届けることにあります。このため、検査部の医師は病院の診療を支える縁の下の力持ちとして、臨床検査技師とともに適切な検査の仕組み作りに日頃から取り組んでいます。また、病気を未然に防いだり、早い段階で見つけたりするため、より良い検査方法を研究するのも大事な仕事です。様々な病気に関わる検査部は、いろいろな部署との連携が重要であり、大学時代からの多くの人々とのつながりが今も仕事を通じて生きています。そして、今の自分を作っているのは、自主的に考える力や人に教える素晴らしさなど、本学で学び、経験してきたことと改めて感じます。多彩な働き方ができる医師大学での学びが今の自分を作るProleOB・OG Message常川 勝彦 先生医学部医学科 平成16年3月卒業大学院医学系研究科博士課程修了 博士(医学)群馬大学医学部附属病院医療人能力開発センター助教京都府立西舞鶴高等学校出身 他大学の大学院で薬学を学んでいましたが、恩師に医学の道を勧められたことと、私自身がもっと人と直接関われる仕事をしたいと思ったことで、本学に学士入学をしました。 卒業後は附属病院で研修を行った後、手術を行う患者さんに寄り添いたいと、外科へ進みました。今は、臨床の現場で欠かせない医療技術を習得する施設、スキルラボに所属。全体の管理をしながら、シミュレーショントレーニングのセミナーを企画して学生の教育にも携わっています。医療安全の面からもしっかりトレーニングすることは大切。将来、医師になりたいという熱い想いを持って入学した学生の「熱」が維持できるお手伝いをしたい、やれば楽しいし、やって身につけばもっと楽しいということを伝えたいと思って活動しています。その延長で「群大ではこんなことを教えてくれる」ということを世界中に広めて、活躍してくれる人材が育ってくれればうれしいですね。研修医時代に「1万人くらい救える医者になれるかもしれないね」と言っていただいたことがあります。1人で1万人を救うのは難しいですが、私が教えた100人の学生が、100人の患者さんにその想いを持って接してくれれば膨大と思えるその数も夢ではありません。人を育てることで自分一人ではできないことも可能になる、そういう面で教育の素晴らしさを感じます。 今まで決して緻密な計画を立てて進んできたわけではありませんが、漠然と抱いていた想いが本学で確実に叶えられています。やりがいのある医師の仕事学生の熱い想いを大切に育み大輪を咲かせる手助けOB・OG Message田中 和美 先生ProleSchool ofMedicineOB・OG Message

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