群馬大学医学部 入学案内2018
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保健学科 国際的保健学研究の拠点形成 高度専門医療人の養成 チーム医療教育の推進 地域包括ケアシステムの支援School of Health Sciences保健学科長 村上 博和 少子高齢化社会となった我が国においては、社会構造や生活習慣の変化に伴い、疾病・障害構造が大きく変化するとともに、介護問題をはじめ新たな保健医療的問題が多数生じています。国民の要望も多様化し、健康志向が高まり、生活の質の向上や健康寿命の延長が求められています。  しかし、我が国では医師、看護師をはじめとした医療人不足と保健・医療の地域格差が顕著となっています。一方、財政上人員を増やすことには制約があるため、保健医療人の資質を高める必要があります。また発展途上国では現場の保健医療人のみならず、教育者が不足しています。実は、我が国においても保健学教員が不足しています。よって、保健学マインドをしっかり持った保健学教育者の養成も急務です。このような社会的要請に応えるには、学部における高度な知識と技術を持った医療専門職の養成に加え、大学院における教育・研究を充実させ保健学各領域における研究者と教育者の養成が必要です。 そこで、保健学科は、保健学教育と研究の充実に向けて様々な教育プロジェクトを立ち上げてきました。特に、保健学科設置以来継続していたチーム医療教育をさらに発展させるため、チーム医療教育の国内ネットワークJapan Interprofessional Working and Education Networkを構築しました。この活動が認められ、平成25年にはWHO Collaborating Centerに指定されました。保健人材育成分野では群馬大学が国内初です。 また、平成26年に文部科学省により行われた「ミッションの再定義」で、『群馬大学の理念等に基づき、「全人的医療」と「チーム医療」をキーワードに、確固とした倫理観と豊かな人間性をもち、高度な技術と知識を備え、チーム医療のリーダーとなる人材を育成する。医療系の国立大学として充実した研究環境を活かし、保健学研究を推進する研究者や教育者の育成を積極的に推進する。』ことが認められました。この評価は、保健学研究を推進する大学として認められたものです。 高度保健医療専門職や保健学研究者・教育者を目指す学生さん、是非群馬大学で一緒に勉強しましょう。16

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