群馬大学医学部 入学案内2018
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18保健学科School ofHealth SciencesTopics 保健学科は、看護学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学の4専攻で構成されています。全人的医療を担う高度医療人の養成を教育理念の基本におき、各専攻の専門教育とともに、チーム医療教育/多職種連携教育に力を注いできました。「チームワーク実習」はこの中核となる科目で、学内外約20施設の協力を得て保健学科と医学科の学生が参加して実習が行われます。 多職種連携教育ではWHO(世界保健機関)をはじめ国内外の機関や大学とも連携して学生教育の向上を目指してきましたが、これまでの実績が認められ、2013年には群馬大学がWHO協力センターに指定されました。実行組織となる「多職種連携教育研究研修センター」が開設され、多職種連携教育の研究と研修を行っています。WHOとの連携を通して学生教育のさらなる向上を目指しています。 2010年には、多職種連携教育を学ぶ学生組織としてSIPECが設立され、学内での勉強会や講演会への参加などの活動の他、WHO本部や西太平洋事務局への訪問、学会や講演会での発表などを行なっています。2016年9月にはオックスフォードで開催された国際学会ATBH VIIIでSIPECの学生がこれまでの学習成果を発表しました。これらの活動を通して、全人的医療を担い国際的に活躍できる医療人を育成しています。WHO協力センターの指定を受けた群馬大学で、さらに教育の充実を目指す Topic 1WHO協力センターにおけるチーム医療の国際的リーダー育成群馬大学医学部は、発展途上の分野にも積極的に取り組み、深く掘り下げるとともにより実践的なプログラムを行っています。 保健学科看護学講座は、平成26年度より文部科学省より補助金を受け【群馬一丸で育てる地域完結型看護リーダー事業】に取り組んでいます。これは、地域での暮らしや看取りまでを見据えた看護が提供できる「在宅ケアマインド」をもった看護師養成を強化するものです。 わが国は、世界に類をみないスピードで高齢化が進み、世界一の長寿国となりました。超高齢少子多死社会に対応するため、病院中心から在宅中心の医療やケアへの移行が推進されています。住民が住み慣れた地域や自宅で、最期まで自分らしい生活が送れるように支援ができる人材が求められています。 全国的に先駆的な取り組みである本事業は、これらのニーズに合致したことであり、大学と県内の医療保健福祉の関係機関・多職種が一丸となって取り組みます。主な取り組み内容は、①1年次から「在宅ケアマインド」を養う学部教育改革、②大学院に「地域完結型看護リーダー養成コース」を開設、③実習指導者のための履修証明プログラム「地域完結型看護実践指導者養成プログラム」の開設です。これら卒前から卒後までの一貫した教育により、「在宅ケアマインド」をもって、地域のあらゆる場で切れ目のないケアを提供できる看護師養成をめざします。文部科学省GP(特色ある取組)課題解決型高度医療人材養成プログラム Topic 2群馬一丸で取り組む在宅看護教育 保健学科は国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、教員及び学生の国際交流を行うとともに、国際社会に貢献するために国際協力を行っています。ワシントン大学、ピュージェット・サウンド大学など米国の大学や、ニカラグア国立自治大学マナグア校、モンゴル国立医科学大学、タイ王国ランシット大学及び大韓民国仁濟大学とも交流し、相互の訪問を行っています。学生は、留学生と一緒に学ぶ中で国際感覚や、国際社会で必要とされるコミュニケーション能力を養っています。留学生にとっては母国の発展に役立つ知識や技術を得る機会となります。また、モンゴルでの理学療法士養成のための教育支援など大学が行う国際協力として注目され、高く評価されています。このように、保健学科全体で国際交流・国際協力に取り組んでいます。国際感覚の向上と国際社会への貢献  Topic 3国際交流● 保健学  ● 全人的医療  ● 高度専門医療人  ● 専門看護師● 臨床研究コーディネーター ● 細胞検査士    ● チーム医療● WHO協力センター    ● 地域包括ケアシステムKey word

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