群馬大学医学部 入学案内2018
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30医学部保健学科看護学専攻 平成19年3月卒業大学院保健学科研究科博士前期課程修了群馬大学大学院保健学研究科助教栃木県立矢板東高等学校出身 卒業後、本学附属病院と他県の大学病院で共に3年間、看護師として勤務しました。今は本学大学院保健学研究科で助教として後身の指導にあたりながら、がん患者の家族支援についての研究に取り組んでいます。 勤務し始めたばかりのころ「小さな漏れが大きな事故につながりかねない」と厳しく指導していただいたことは一生の宝です。 未来の看護師を育てる立場として大切にしているのは、患者さんの背景を理解すること。病気だけにフォーカスすると画一的なケアになってしまいますが、背景を理解すれば個人を尊重したケアができ、患者さんにもご家族にも満足していただけます。そのことが自分のやりがいにも成長にもつながるのです。 看護師を目指す学生さんは、何よりも人と関わるのが好きな人であってほしいと思います。患者さんの気持ちに寄り添い、患者さんが求めていることを的確にキャッチするためにも、一般の人が普通に暮らす「地域」にも目を向けてほしいですね。看護師はたくさんの人と関わり合え、自分自身を成長させることができる素敵な職種です。活躍の場も病院だけでなく、企業、在宅、介護施設、福祉施設、海外と幅が広がっています。特に本学は、在宅看護や他職種連携に力を入れる一方で、海外の大学との交流も盛んで、無限の可能性があります。本学で夢の一歩を踏み出し、自分を高めてほしいと思います。やりがいにあふれる看護師群大でさらに広がる看護の仕事の可能性Prole菊地 沙織 先生医学部保健学科看護学専攻OB・OG Message医学部保健学科検査技術科学専攻 平成26年3月卒業SUBARU健康保険組合太田記念病院勤務 臨床検査技師群馬県立太田高等学校出身 生まれ育った地元で働きたいと思い、市内の病院に就職しました。1~2年目は血液・輸血部門に、3年目からは病理部門に配属。今の部門は病気の診断をするために、患者さんから採取された検体の標本作りをするのが主な仕事です。検体をマイクロメートル(※)単位の薄さに切ってスライドガラスに載せ、染色をして標本を作ります。この標本が、医師が病気の治療や手術の進め方を決める判断材料になるので、責任は重大。正確さや慎重さが求められます。手術中に提出された検体の悪性度を評価する「術中迅速検査」では、通常1日くらいかけて作る標本を30分ほどで作り、病理医に診断してもらわなければならないので、さらにスピードも大切になってきます。神経を使いますが、影響力の大きさがそのままやりがいにつながります。 目標は、難しい判断もでき、周りから「佐藤さんに聞けば大丈夫」と思ってもらえるような頼られる臨床検査技師になること。同じ職場に目標となる先輩方がいるというのは励みになります。 医師や看護師と比べると、臨床検査技師は表舞台に立つことが少ない分、まだまだ知られていない存在ですが、やりがいがある素晴らしい職業だと思います。目指してくれる人が増えると嬉しいですね。※1マイクロメートル=1000分の1ミリ責任が大きい分やりがいも大きい臨床検査技師沢山の人に知ってほしいProle佐藤 文則 さん医学部保健学科検査技術科学専攻OB・OG MessageSchool ofMedicineOB・OGMessage卒業生からのメッセージ

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