群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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12 先輩からのメッセージ ………………………………………………………… 教育学研究科では教育に関する高い専門性を学び、研究に没頭できる環境が整っています。授業の具体例として、教職実践研究と教職実践インターンシップがあります。この授業は、通年で週に一日、附属小・中学校を訪れ、自ら教育的な研究課題を設定しその課題について研究を行います。私は「児童・生徒の手指衛生に関する実態と意識」と題し、保健教育において健康を自ら管理・改善していく能力を育成するためには実践力が不可欠であるという意識から、保健的知識を実生活で実践できる場として「手指衛生活動=手洗い」に着目し、研究を行いました。そこで、保健授業指導につながる基礎資料を得ることができました。この授業の魅力は「教育現場で貴重な研究ができること」「他教科など多様な研究領域や研究手法を学べること」だと考えます。 高い専門性や自らの技術を磨くことのできる密な2年間を、群馬大学大学院で探求してみてはいかがでしょうか。平成28年度入学石井 里佳(生活・体育コース:保健体育領域)先輩からのメッセージ 大学院教育学研究科では、教育現場で活かすことのできる高度な専門的知識の習得に加え、実践的指導力を育成することができます。その担い手となっているのが、教育実践研究と教職実践インターンシップです。ここでは、現代の教育課題を踏まえて、学校教育全般を俯瞰し、研究を展開するための方法を学びます。私は「学習意欲の低い低学年児童の行動特徴の検討」と題し、学習意欲の低い状況の児童に焦点をあて、授業における行動特徴と対応策を見出すという研究を行いました。現在はここで学んだ研究手法をもとに、高校数学における単元の新しい導入方法を考案・実践し、その結果の分析・考察を行い、生徒の学習意欲を高める方策について研究しています。応用数学と数学教育学の双方の視点から研究を進めることができる本学のカリキュラムの有用性を実感しています。  「教科指導のプロフェッショナル」を目指して教育学研究科で深みのある研究をしてみてはいかがでしょうか。平成28年度入学石塚 貴大(自然・情報コース:数学領域)先輩からのメッセージ 教育学研究科は各教科の専門性を高め、現場で活用することのできる力を育んでいます。また、各教科の専門性だけでなく、教育全般についての深い知識や理論を学んでいます。 その具体例として挙げられるのが「教職実践インターンシップ」です。これは附属小・中で、自らが決めたテーマにおいて課題を見つけ、解決を提案するというものです。 私はここで「専門教科の違いによる指導特性の比較」をテーマに授業分析法を用いて、自分の専門教科である保健体育だけでなく、国語の授業を観察することによって比較検討を行いました。このように自分の専門教科以外の授業を観察、分析できるのもこの授業ならではだと感じています。それに加え、このような実践研究を小学校だけでなく中学校においても行うことができます。   このような学びは今後、教育現場で働く際の新たな視点として自分自身の視野を広げることにも繋がるのではないかと感じています。このような貴重な経験が得られる教育学研究科で充実した2年間を過ごしてみませんか。平成28年度入学有坂  萌(生活・体育コース:保健体育領域)先輩からのメッセージ

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