群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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18青木 悠樹【低温物理・表面科学】日置 英彰【有機化学】岸岡 真也【無機・分析化学】佐野  史【植物生理学】佐藤  綾【動物学】早川由紀夫【地質学】物性物理の実験を専門としています。教育現場に導入が急速に進んでいるICT機器を活用した小・中・高等学校理科における実験教材、授業プログラム開発を行い、教育現場への実装を目指しています。授業では物理的な概念を元にした理科指導に必要な現象の理解、実験法について学びます。修士論文では、タブレットや真空装置を活用した理科実験教材、指導法の開発に関する研究を行います。日常生活と理科の学習内容を結びつけた授業プログラムの開発を行っております。特にくすり教育に関する教材やカリキュラムの開発、染料を教材とした授業プログラムの開発に力を入れています。研究室に配属の学生はこれに加えて、多種類の化合物を一挙に合成し、その機能を評価するコンビナトリアル化学の手法を用いて、医薬品や機能性材料の候補化合物の探索も行っています。電気分解や酸化還元反応、エネルギー変換などを扱う電気化学を研究分野としています。現在の主な研究テーマは走査プローブ顕微鏡を用いた分子機能電極の基礎と応用です。授業では小中学校理科でのエネルギーと物質の分野を深く理解するために必要な化学の分野を扱います。また、エネルギー変換を実感できるような教材の開発についても興味を持っています。植物が生きるために駆使している可塑性の実体を明らかにし、さらに学校教材として活用することを目的として研究しており、修士の学生にも同様のテーマを設定しています。教材用モデル植物のファストプランツやオオカナダモ、植物培養細胞などを材料に、顕微鏡観察を中心とした細胞生物学的な解析を主に行っています。授業では生物学のトピックスや最近の実験手法を取り上げ、学校の教科書よりも“奥”の理解を目指しています。生態学、進化学が専門です。特に小型魚類を対象に、動物の行動や形態の進化的背景を解明していきます。また、動物を対象とした実験教材の開発を行っています。授業では小・中・高等学校理科における生物の内容を踏まえ、実験・観察や議論を通じ、進展し続ける生命科学の分野において、何をどのように学び、教えていくのかを考えていきます。修士論文は専門研究を踏まえ、理科教材の検討・開発・実践を行い、まとめていきます。おもに火山とその防災を研究しています。理学だけにとどまることをよしとせず、工学・文学・法律・行政など多角的な視点から研究対象に検討を加えています。大学院の授業では、小中学校で教えるべき地学の内容と方法を取り扱っています。学習指導要領を尊重しつつも、それに縛られることなく学校地学のあるべき姿を自由に考えます。岩崎 博之【気象学】益田 裕充【理科教育学】雷や豪雨などの激しい大気現象を研究テーマにしています。雷に関しては、これまで研究されていないヒマラヤ山脈やシベリアなどの雷から、身近な関東地方の雷まで、電波観測に基づくデータを利用して幅広く研究対象にしています。大学院の授業では、小中学校の理科で扱われる大気現象について、実際に受講生が観測・観察したデータや気象庁データなどを利用し、現象とメカニズムの理解を目指します。理科授業の指導過程であるデザインベース研究と教師および学習者のコンピテンシー形成を関連させた研究を行っております。多様化する学習科学の成果から理科授業を質的に分析し、そのデザインを実証する研究に取り組んでいます。授業では、諸外国との比較教育の観点から日本の理科のカリキュラムデザイン等の特徴を明らかにすることに取り組んでおります。新たな「見方・考え方」による資質・能力を育成する授業研究に取り組みます。栗原 淳一【理科教育学】理科の授業を研究対象とし、科学的リテラシーを育成する指導方法(教材や評価方法を含む)を開発しその効果を検証したり、授業中の子どもの学びを分析して授業デザインの視点を導出したりする研究を進めています。修士課程の授業では、授業分析研究の方法や子どもの科学的な概念の発達を概観し、科学的リテラシーを効果的に育成するための指導方法について検討します。大谷 龍二【科学教育実践】小中高の学習内容の系統性を踏まえ、大学で学習する専門分野との関連を探りながら児童生徒の学びを深め、実感を伴った理解を図るための学習の在り方や教材を開発する研究を行っています。授業では理科の各分野(物理、化学、生物、地学)にとらわれず、小中高の連続性を意識した総合的な視点で学習内容をテーマごとに再構成し、理科を総合的にとらえることで教科指導力の向上を目指します。

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