群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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19群馬大学大学院教育学研究科修士課程 科学技術の進歩・発展、技術の教育史に基づいて、技術教育の理念を追及し、技術の教授方法、教材開発を実践的に研究します。技術教育、機械、電気、情報、加工及び栽培の各専門領域の研究を通して、教育学、教育心理学、技術学・工学の理論的及び実践的能力を養成します。技術領域修士論文● 「エネルギー変換」と「プログラムによる計測・制御」を融合した学習指導法に関する実践研究● 日本とスロベニアの中高生の意識からみた情報教育カリキュラムの国際比較研究● プラレールを計測制御するScratchベース教材の開発と授業実践 専任教員の研究・教育の概要楠元 一臣【金属加工・機械】金属加工と機械の教育及び研究を行っています。特にプラズマやレーザを利用した金属材料の溶接・切断・表面加工分野を主に研究しています。これまでの工学的研究成果を活用して中高生向けの教材開発研究をはじめ、3Dプリンタ等を用いた「ものづくり授業」を行います。それらを基にした「ものづくり啓蒙活動」を地域に展開していきます。古田 貴久【情報】大学院の授業では、コンピュータなどの情報機器を応用した教材や授業の開発や、統計解析に関する講義と演習を扱っています。研究では、中学校の先生と共同で、本研究室で開発した技術の「計測と制御」単元の教材・教具を、生徒がプログラムを書いて自動制御する、というカリキュラムの実践を通じて、生徒の技能や意欲の評価や、情報に対する意識の影響を調べています。片柳 雄大【電気・技術科教育】電気に関することを幅広く研究していますが、電気化学的な視点からの燃料電池研究が専門です。また、電気化学センサーなどの研究も行っています。現在は、中学校技術科におけるエネルギー変換教材の研究・開発に力を入れています。授業では、電気エネルギーと他のエネルギーとの相互変換についてや、電気・電子応用機器のしくみ、情報通信媒体としての電気など、電気と技術に関する内容を幅広く扱います。芸術・表現コース ……………………………………………………………………… 声楽、器楽、作曲の各分野にわたる専門研究を基盤とし、音楽教育の理論と実践の深化を志向する研究・教育を行い、音楽教育を総合的に追求します。 また、国際化時代に対応すべく、西洋音楽のみならず日本音楽、民族音楽をも含めたグローバルな視野をもつ音楽科教員としての能力を養成します。音楽領域修士論文● 台湾における音楽教育と統合学習領域「芸術と人文」について   -台湾の小学校における実践事例と我が国の音楽科教育への示唆-● ポピュラー音楽教材化への指標 -J-POPと中学校共通教材の比較分析を通して-● 中学校音楽科におけるオペラ実践の研究 -演劇的要素の効果を通して-吉田 秀文【音楽科教育】音楽教育の諸課題を周辺学問領域である心理学や社会学を中心に研究しています。現在は、子どもの学習意欲向上や生涯発達の視点から音楽学習を再検討することを主眼に追究しています。授業では、音楽教育学の理論を文献講読を通して学習したり、学校教育現場における課題を見つけ、それを様々な先行研究をもとに調査を行い、議論します。また、修士論文の作成に向けて、学校教育現場に実際に赴いて実践を行い、理論的枠組みの検証と展望を行います。 専任教員の研究・教育の概要中里 南子【音楽科教育】日本音楽における装飾的旋律の機能に着目し、日本古来の装飾的旋律が後世の音楽の歌の中で、どのように文化変容を起こし、受け継がれているかを研究しています。授業では、文献購読を通して、現代の音楽教育における日本音楽の様式理解や、旋律の捉え方、更には日本音楽の指導の在り方を考えていきます。そして、音楽科教育における今日の研究動向を見つめながら、教育現場の課題解決に向けて論考していきます。小熊 良一【技術科・情報科教育】技術教育と情報教育の小中高の体系化について他教科の指導内容との関連を踏まえながら研究を進めています。現在は、義務教育段階における情報モラル教育及び情報セキュリティ教育を主なテーマとして研究を進めています。授業では、技術教育の意義と共に小学校そして高校に繋がるような中学校技術教育の指導方法と、そのための有効な教材作成を主な検討対象とします。

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