群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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22 保健体育科教育学、体育学、運動学、学校保健学及び教育科学の理論的及び実践的研究を基礎として、保健体育教育に関する総合的な教育・研究を行います。また、保健体育学に地域性を持たせるとともに、生涯教育を行うことができるように、地域での理論的・実践的な共同研究を発展させ、より学際的・総合的な課題を追求します。保健体育領域修士論文● 小学校低学年のゲーム領域における運動有能感を高める指導の在り方   ー経年的にみた運動有能感の変容に着目してー● 保健体育教師をめざす学生にむけたアンガーマネジメント・プログラム提案のための研究● サッカー未熟練者におけるボールキック特性 ー小学生のインステップキックに着目してー 専任教員の研究・教育の概要新井 淑弘【学校保健学】健康や運動、環境、老化について、細胞生物学的、生化学的手法を用いた研究を行っています。また、保健科教育における、“公害問題の教材化と学習効率”に関して、環境科学的視点を重視した研究を行っています。担当授業は「保健体育科内容研究Y」「保健体育科教育研究C」「学校ヘルスプロモーション」で、その中では“保健領域の授業づくり”についておよび、“学校における新しい健康づくりの在り方”等について考えていきます。木山 慶子【体育科教育学】体育の目標・内容・評価について、学習指導要領の歴史的変遷を踏まえ、検討しています。授業では、体育科教育学の視点から、体育の授業づくりを考えます。よりよい授業への授業改善のプロセスを理解し、特に授業評価についての基礎的基本的な知識・技能を習得し、それらを活用できる実践力を身につけることをめざします。中雄 勇人【運動学】運動生理学およびバイオメカニクス的な観点から、運動による身体諸機能および身体動作の変化などを検討し、子どもから高齢者までの体力諸能などの基準値作成や、新たな指導法の構築などの研究を行っています。授業では、運動学等の研究手法を例に挙げて、教育現場において日々新たに発生する課題の発見やその解決方法を学習し、就職した後も現場において自ら課題を克服していける能力を身につけることができるよう検討しています。鬼澤 陽子【体育科教育学】「体育の授業研究(体育科教育の実践的研究)」が中心的な研究分野です。現在の主な研究テーマは、「学習成果を保証するための教材開発とその学習成果を評価するための尺度開発」、「運動が苦手、嫌いな傾向の児童生徒の運動有能感を高める指導の在り方」です。授業では、国内外の研究の動向を踏まえながら、体育の学習指導論、体育の指導方略・指導技術を中心に取り上げるとともに、これからの体育の授業について検討します。

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