群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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31群馬大学大学院教育学研究科専門職学位課程先輩からのメッセージ平成28年度入学学校運営コース吉野 康弘(片品村立片品中学校)課題発見実習 Ⅰ附属幼稚園(2日間)附属小学校(2日間)附属中学校(2日間)附属特別支援学校(2日間)▼▼▼■ ねらい・3歳から18歳までの健常児及び障害児の発達を理解する。・校種を越えた学校教育全体のつながりを把握し、学校教育の全体構造の理解を深める。【課題発見実習Ⅰ】 1年前期の【課題発見実習Ⅰ】は、4つの附属学校園で2日間ずつ行われます。附属学校園を活用することで、3歳から18歳までの健常児及び障害児の発達を理解するとともに、校種を越えた学校教育全体のつながりを把握し、学校教育の全体構造の理解を深めることが可能になります。課題発見実習 Ⅱ(Ⅰ年次8月~10月)A小学校(12日間)B中学校(12日間)▶連携協力校20校Ⅰグループ:2~3名【課題発見実習Ⅱ】 1年後期の【課題発見実習Ⅱ】は、県内の協力校において、小学校、中学校それぞれ12日間ずつ行われます。異校種での実習を経験する中で、新たな気づきと自らの課題研究につながる視点を獲得し、検討する姿勢を養います。 学年主任や教務主任の仕事をするなかで、教師としての視野を広げる必要性を感じ、「子どもたちの学びに負けない、学び続ける強い気持ちをもち続けたい」と考えるようになりました。そのような折りに、群馬大学大学院教育学研究科で学修する機会をいただきました。 学校運営コースは、1年目に「学校経営」、「カリキュラム」、「学校評価」、「教育行政」等について学びます。講義では、フィールドワーク、ワークショップ、ケース・スタディ等のアクティブな学習スタイルが取り入れられています。校種を超えた演習や協議・発表を通して、学校組織の改善・充実に向けた取り組みの具体的な方策を提案するなど、俯瞰的な視点で組織運営が図れるマネジメント力を身に付けることができます。また、講義や課題発見実習を通して、これまでの教職経験で培ってきた実践知と理論知の往還により、組織という観点から教育活動を捉え直し、課題研究のテーマを決定します。課題研究テーマは、「校内研修」「学力向上の体制づくり」、「キャリア教育」、「ESDの視点でのカリキュラム・マネジメント」、「組織的な若手教員の育成」、「学年組織の活性化」、「学校種間連携」と多岐にわたって設定されました。 2年目は、勤務校で年間30日に及ぶ課題解決実習に取り組みます。設定した研究テーマに沿って、学校課題の本質を認識し、その問題を解決するための改善策の企画立案とその実践を、同僚の教員や関係者との協働において行います。そして、実習の一環として、公開授業及び実践検討会を開催し、課題研究の成果を発表します。 私にとって大学院は、理論に基づいた専門性の高い講義や、様々な校種の方々と交流・討論を通して、今までの実践を検証し、課題解決に向けた学びを深めることができる場所でした。教職人生の中でこのような経験は、この先の自分の人生はもちろん、これから出会う子どもたちや仲間との関わりを、より豊かなものにしてくれると思います。

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