群馬大学大学院 教育学研究科案内 2019
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32 進学前は、群馬大学の教育心理専攻に所属していました。教職大学院では、学部時代の教育心理専攻の教授から引き続き指導してもらえることや、現職の先生方と共に学べること、実践的な授業や研究を通して教育技術を高めることができると考え、大学院に進学することを決意しました。また、「教師になる」という目標のほか、私には「オリエンテーリング※で日本代表となり世界大会に出場する」という目標もありました。これも、大学院進学を決めた理由の一つでもありました。 入学前は、現職の先生方と共に学んでゆくことに対して緊張していました。しかし講義が始まってみると、現職の先生と協力して取り組む課題も多く、すぐに打ち解けることができました。この1年で印象に残っているのは、学習支援や教育評価の講義で班ごとに授業を計画し、代表で模擬授業を行なったことです。同じ班の先生と協力して指導案から授業を作成し、模擬授業の練習から発表に至るまで、授業のことを基礎から丁寧に教えてもらえました。模擬授業発表後には、さらに良い授業にするために大学の教授も交えて、現職の先生全員と授業検討会を行ないました。現職の先生と授業づくりができたのは、とても貴重な経験となりました。 「児童生徒支援コース」では、この他にも教育心理や教育相談、発達障害を持つ子どもへの対応など、学校現場ですぐに生かせるような児童・生徒理解や支援について学習しています。また、1年次では「課題発見実習」、2年次では「課題解決実習」があり、学校現場での経験も多く得られます。大学院の講義で得た知識と、子どもとの関わりの中での学びは、教員としての一歩を踏み出す自信となるはずです。※ 地図に書かれたポイントを、方位磁石を用いて、指定された順番通りに回る速さを競う野外スポーツ。山野や町、公園など様々なフィールドで行われる。先輩からのメッセージ平成28年度入学児童生徒支援コース小野澤 清楓【課題解決実習】 2年次の【課題解決実習】は、のべ240時間が設定されています。学部新卒者は協力校で、現職教員は自らの勤務校で、教科指導・学級経営・児童生徒指導の実践力の向上を目指します。課題研究にかかわる実践検討会は公開で実施され、実習校以外からも参加が可能です。院生一人につき2名の指導教員(研究者教員・実務家教員)が、実習期間中に実習校を訪問し、各々20時間程度の指導にあたります。課題解決実習(30日×8時間)目的1 実践力の向上を図る児童生徒支援コース 1つの学級に配属され、ティーム・ティーチング等で実践学校運営コース 通常の勤務のなかで実践教科実践(内部)↓検討会(内部)1回学級経営実践(内部)↓検討会(内部)1回児童生活指導・生徒指導実践(内部)↓検討会(内部)1回・学級経営は、道徳や特活の授業時間を利用した実践の他、朝の会・帰りの会などでの指導実践も含む。生活指導・生徒指導は、道徳や特活の授業時間を利用した実践の他、給食指導、個別の面談等も含む。・検討会は、実習生、実習校の教員、大学院の指導教員が参加する。目的2 課題研究児童生徒支援コース 教科や特活などの授業学校運営コース 校内研修会や地域連絡会(学校評議委員会)など・実践は実習生がT1として行い、実習校の教員と大学院の指導教員が参観する。近隣の小中学校にも公開する(1回)。・検討会は、実習生、実習校の教員、大学院の指導教員が参加する。近隣の小中学校にも公開する(1回)。・公開の案内は、市町村教委と大学HPを通じて行う。立案実践検討会大学教員の研究指導▼課題研究報告書の提出(1月)▼公開の報告会(1月下旬~2月初旬)

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