群馬大学大学院 医学系研究科生命医科学専攻 入学案内2019
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12Graduate School of Medicine研究内容一覧1)細胞膜と筋原線維間をつなぐ膜裏打ち蛋白を含めた細胞骨格蛋白、膜融合にかかわる蛋白などの骨格筋機能分子の研究、2)発生初期に重要な役割をもつ細胞間接着因子の研究をおこなっている。解析方法としては、分子生物学・生化学的手法に共焦点レーザー顕微鏡、電子顕微鏡による免疫組織化学、in situ hybridizationなどの形態学的手法を組み合わせている。【Keywords】骨格筋、筋ジストロフィー、細胞骨格、膜融合蛋白、発生、接着蛋白細胞や組織などの機能はそれらの構造と密接に関係している。細胞膜や細胞内小胞系での様々な分子の局在をバイオイメージングの手法で可視化し、その局在や動態を解明することにより、構造と機能相関の解明をめざす。細胞膜機能分子、なかでもチャネルやトランスポーター等について様々なバイオイメージングの手法を用いて研究をおこなっている。【Keywords】細胞膜、水チャネル、トランスポーター、蛍光標識、バイオイメージング、免疫組織化学、電子顕微鏡当分野では中枢神経系の細胞の誕生から死までを分子細胞生物学的手法で研究している。神経幹細胞・ニューロン前駆細胞・グリア前駆細胞の増殖・分化・生存調節機構の解明を目指しており、とくにグリア細胞の発生・分化の機構と生理機能の解析を進めている。また神経系細胞と血管系細胞の相互作用の解析も進めている。得られた知見を中枢神経系の再生医学に応用することが究極の目標である。【Keywords】神経幹細胞、ニューロン前駆細胞、グリア前駆細胞、グリア細胞、血管系細胞、再生医学膜のリン脂質が分解されて作られる生理活性脂質は、炎症・アレルギー反応・免疫疾患・神経疾患・腫瘍などの病態形成に深く関与している。生化学では、生理活性脂質の産生とその受容体、およびリン脂質代謝に関する研究を、生化学・分子生物学的手法を用いて行っている。さらに、DNAの二本鎖切断からのシグナルの解析や、質量分析を用いたタンパク質や代謝物の網羅的解析(プロテオーム解析、メダボローム解析)を行っている。【Keywords】脂質メディエーター、細胞膜受容体、細胞内情報伝達、DNA二本鎖切断プロテオーム、メダボロームステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなど脂溶性ホルモンは、脳をはじめとする身体各器官の発達や機能維持、損傷からの回復などに不可欠である。また、薬物や環境中の化学物質の中にはこれらのホルモンと化学構造が類似し、ホルモン類似作用もしくはホルモン拮抗作用により、内因性ホルモン作用をかく乱する物質がある。当分野では器官の発達・可塑性に関与する脂溶性ホルモンの作用機構、および環境化学物質や薬物による修飾作用を、遺伝子改変動物を用いた行動解析や、分子・細胞生物学的手法など種々の手法を用いて研究している。【Keywords】ホルモン、発達、可塑性、再編成、環境因子、内分泌かく乱脳が司る記憶、学習、運動制御など多彩な生理機能、及び疾患、老化で障害されるメカニズムを、分子、細胞、ネットワーク、個体レベルから解明するとともに、障害から回復させる治療法の研究を行っている。これらの研究を飛躍的に遂行させるために、ウイルスベクター、ゲノム編集、霊長類疾患モデルなど、最先端の技術開発も同時に行っており、世界でもトップクラスの研究を行うことが可能である。【Keywords】記憶・学習、再生医療、ウイルスベクター、神経変性疾患、マーモセット、霊長類モデル、老化、幹細胞治療、遺伝子治療、     パッチクランプシナプスの形態と機能の制御機構を明らかにする上で、アクチン細胞骨格系に注目しており、初代培養神経細胞やヒトiPS細胞由来神経細胞、遺伝子改変動物等を用いて、細胞生物学、分子生物学、生化学、組織化学、行動解析、イメージング等の技術を駆使して研究を行っている。また放射線によるシナプス障害やその分子機構にも注目している。これらにより脳機能の原理の解明のみならず神経精神疾患の診断・治療法の開発を目指している。【Keywords】シナプス形態と機能、アクチン細胞骨格系、イメージング技術、ヒトiPS細胞由来神経細胞、放射線障害、     ハイスループット解析基礎・基盤医学領域機能形態学(選考中)生体構造学松崎 利行分子細胞生物学石崎 泰樹生化学(選考中)応用生理学鯉淵 典之脳神経再生医学平井 宏和神経薬理学白尾 智明GUNMA UNIVERSITYGraduate School of Medicine入学案内 2019

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