群馬大学大学院 医学系研究科生命医科学専攻 入学案内2019
17/24

16Graduate School of Medicine研究内容一覧X線CTの発見をきっかけとして画像診断は目覚ましく進歩し、現代の医学においては画像診断が欠かせないものとなった。CTの他、MRI、US、PET、SPECTなどである。さらに画像診断を利用した治療であるIVR(インターベンショナルラジオロジー)や核医学治療も患者への負担が少なく、患者のQOLに貢献するため、今後の発展が期待される。当分野では形態画像と機能画像の融合など新しい画像診断の研究およびIVR、核医学治療など患者に優しい治療の開発に取り組んでいる。【Keywords】画像診断、核医学、CT、MRI、US、SPECT、PET、IVR神経科学・脳科学の発展により、精神機能としての「こころ」を脳機能として捉え、環境の影響が加わり生じるその失調としての精神疾患の病因と病態を、遺伝子や脳画像で明らかにできるようになってきている。当分野は、MRI・PET・MEG・NIRSなどの脳画像、ストレス反応であるDSTなどの神経内分泌、動物モデルにおける遺伝子研究などを通じて、精神疾患のリカバリーの科学的解明を目指している。【Keywords】精神疾患、脳画像、ストレス、こころ、脳機能神経科学・脳科学の発展により、意識や痛みに関する脳機能の客観的解析法が開発されつつある。さまざまな生理的あるいは病的因子が加わって生じる生体機能の変化を、従来からの生化学、生理学、解剖学的手法に加え、遺伝子の変化や脳画像で明らかにする。当分野は、意識や痛みを薬理学的に修飾することも臨床業務との関連で重要視しており、薬学手法に基づいた創薬、薬物動態学的解析、薬理学的行動解析なども積極的に展開している。【Keywords】麻酔、脳画像、意識、疼痛、脳機能〈基礎研究〉・心肺蘇生後の脳保護に関する実験的研究・心肺蘇生後の臓器の虚血再灌流傷害のメカニズム解明とその抑制に関する実験的研究・心肺停止状態の血管収縮物質の動態とその有用性に関する研究〈臨床研究〉・心肺停止症例の自己心拍再開予測因子に関する研究・外傷の重要度および予後因子と凝固因子との関連に関する研究・高齢救急症例の予後因子に関する研究・骨盤骨折症例における輸血必要度の予測因子に関する研究【Keywords】心肺停止、心肺蘇生、重症外傷、虚血再灌流傷害、凝固系生命医科学専攻(修士課程)においては、総合医療学として主に老年医療問題の研究に取り組む予定である。特に高齢者の栄養と疾病、けがの関連性、特に微量元素接種不足が免疫系、感染に与える影響について検討する。また、老年者の医療介護のより良いシステムについて考察し、社会に提言して行きたい。【Keywords】総合医療、老年学、プライマリーケア、栄養法疾病によりもたらされる運動器官や感覚器、精神の障害の原因と、その障害が日常生活動作および社会生活にどのように影響し、それをどのように克服するかを研究する。研究手段としては、実際の臨床の場における急性期、慢性期の患者を対象にした3次元動作解析装置、呼気ガス分圧測定装置、外乱刺激付重心動揺計、等速性筋訓練測定装置、筋電計等を用いた障害の定性的、定量的評価を行う。【Keywords】リハビリテーション医学、障害学、3次元動作解析装置、筋電図現代の医療ならびに予防医学は、臨床検査に基づいたEvidence Based Medicineを目指しており、臨床検査医学は医学のあらゆる領域が研究対象となる。当分野では、新たな検査方法や遺伝子解析に基づいた生活習慣病に関する予防医学、糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌代謝疾患の病態、動脈硬化のメカニズム、スポーツ医学や感染症に関する研究を幅広く行っている。【Keywords】生活習慣病、遺伝子、糖尿病、甲状腺、動脈硬化、感染症、スポーツ医学、臨床検査放射線診断核医学対馬 義人神経精神医学福田 正人麻酔神経科学齋藤  繁救急医学大嶋 清宏総合医療学田村 遵一リハビリテーション医学和田 直樹臨床検査医学村上 正巳GUNMA UNIVERSITYGraduate School of Medicine入学案内 2019

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る