群馬大学大学院 医学系研究科生命医科学専攻 入学案内2019
8/24

7Graduate School of Medicineコース紹介「医理工連携コース」について かつてない高齢化や人口減少に直面している現在において、医療には健康寿命の延伸や高い生活の質(QOL)の担保等が大きな課題として求められています。解決策の一つに高度な医療機器開発が期待されていますが、日本は一貫した研究開発体制が欧米と比較して弱いと指摘されています。政府は体制強化に対する指針の一つに、大学における医学と工学の融合領域の教育の促進を求めています。2019年度に開設する医理工連携コースは、生命医科学並びに理工学の知見を基盤としたシーズを活用して、社会的ニーズに応えることを目的としています。これは上記の喫緊の課題への取り組みであると同時に、分野に囚われずイノベーションを推進する人材を育成し、社会をより幅広く豊かなものとするための将来的課題でもあると考えています。 本コースでは、理工系出身の学生が生命医科学分野で違和感なく学修を可能とし、実効性のある研究成果を目指しています。その基本が本学大学院の理工学府との連携です。本コース履修者は理工学府の博士課程前期学生対象の基礎科目を受講可能とし、更に、理工学府の教員を副指導教員として専門の立場から助言や指導を受けられる体制にします。 修了後、博士課程への進学を目指す学生は、研究を一層深化させ、最良・最大の成果を得る観点から、医学系だけでなく理工学系の博士課程への進学も視野に入れた柔軟な選択が重要と考えています。1.理工学府連携授業コース履修者は、基礎科目から1科目を必修単位として履修して下さい。これらの科目は遠隔授業として受講が可能です。集中授業等は本学理工学府(桐生キャンパス)で受講して戴く場合があります。1)JST「研究開発の俯瞰報告書(2017年度版)」p328、2017年2)H28年5月31日 閣議決定政府基本計画「国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する基本計画」  p.6、2016年2.教育・研究指導生命医科学専攻では、主専攻並びに副専攻の教員をそれぞれ主指導教員と副指導教員にします。本コースでは、更に、理工学府の教員を副指導教員とし、履修者が、自身の研究分野に関し、理工学的な観点から指導や助言を受けられるようにします。3.「医学物理コース」との併願について医学物理士を目指す履修者は、医学物理コースで必要とする単位を取得することにより、同コース修了者と同等の資格を得ることが出来ます。基礎科目計測制御工学特論基礎医用工学特論光デバイス工学特論電子物性特論先端計測デバイス特論電子工学特論シミュレーションとナノ計測工学特論履修年次1111111選択必修単位2222222

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る