群馬大学 共同教育学部 2020
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生活を科学的に分析し、創造的に生きる 私たちは世代や文化を越えて人とつながり暮らしており、衣食住、災害への対応など、生活するなかでさまざまな課題と向き合わなくてはなりません。 家政専攻では、日本及び世界で起こっている生活にかかわる諸問題をしっかりと見つめ、健康で真に豊かな生活をするためにどうしたらよいかを「食べる」「着る」「住む」「生活を経営する」「育ち・育てる」「環境を考える」という側面から解き明かしていきます。 誤った常識や誇大情報に惑わされない客観的な分析力、固定的な性別役割にとらわれず男女共同参画社会を創り上げていく意識、高齢社会におけるクオリティー・オブ・ライフの追求、分子レベルから地球環境までを含む広い視野を講義や演習・実験・実習を通して習得します。家政専攻で学ぶ内容は、卒業後の進路に役立つだけではなく、自らが主体的な生活を創造し、人として望ましい“生き方”をする上でも役立ちます。平成29年度入学栃木県立佐野高等学校 卒寺山 優香TERAYAMA YUKA●中学校家庭科食領域における調理実験の研究●大学生における手縫いの基礎技能に関する実態調査及び習熟度との関係●台風による洪水経験を伝える防災絵本の制作●中学生のレジリエンスの発達とその影響要因●消費者教育における批判的思考力を育む家庭科授業開発取得可能な免許状 みなさん、こんにちは。私たち家政専攻の学生は、小・中学校、高校の家庭科教師になるために必要な知識と技術を身につけようと日々学んでいます。 さて、みなさんがイメージする「家庭科」とはどのような教科ですか?調理、裁縫を思い浮かべる方も少なくないと思います。しかし、実際の家庭科は家族関係、生活経営、被服、食物、住居、保育、消費生活、環境など、私たちの生活に関わることすべてを学ぶことができます。家庭科は、人間が生活する上で必要なことを学び、課題解決の実践を繰り返すことで、生活の質を高め、より良い生活を創造するためにとても重要な教科です。 将来、教師として子どもに家庭科を指導することはもちろん、自分のライフスタイルを設計することに直結する学びが多いと思います。私自身も大学で学んだことを生活に生かし、実践しています。そうすることで新たな課題が見つかり、さらに改善しようと働きかけることができます。また、家庭科の学びは生活と密接に関係しているので、自分自身や現実の生活と結び付けて考えたり、行動できることが、大きな魅力だと思います。 家政専攻は明るく、穏やかな学生が多いです。大学生活では、合宿や体育大会を通して、先生方や他学年の先輩、後輩と交流しながら、学び合いを深めることもできます。みなさんと一緒に学べることを心よりお待ちしております。専任教員からのメッセージ先輩たちの卒業研究題目小学校1種中学校1種(家庭)それ以外に取得可能卒業時に取得Student'sMessage生活者の視点からものごとをみてみましょう小林 陽子准教授家庭科教育学・被服学実習家政学とその教育は、自分と家族、そして地球を救います上里 京子教授家庭科教育学・保育学人体̶被服̶環境をひとつの系として、衣生活を科学的にとらえます前田 亜紀子准教授被服学私たちが生活している空間について学びましょう田中 麻里教授住居学科学的な視点で、環境にローインパクトな生活を西薗 大実教授食物学家政専攻芸術・生活・健康系家政専攻での主な授業カリキュラム4年次3年次2年次1年次●卒業研究●中等家庭科指導法A ●中等家庭科指導法B ●中等家庭科指導法D ●中等家庭科指導法C●食生活論●調理実習Ⅰ●被服構成実習Ⅰ●家庭経営論●生活経済論●生活環境論●衣生活論●衣生活環境実験●被服素材論●栄養学●食生活環境実験●住生活論●住環境論●住生活環境実習●住居製図実習●保育学●看護学●児童福祉論●家庭電気機械及び情報処理専門教育科目※これは履修の一例です。※開講年次は変更になる場合があります。高等学校1種幼稚園1・2種中学校2種(他教科)又は特別支援学校2種25GUNMA UNIVERSITY 2020

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