群馬大学理工学部・大学院理工学府 GUIDEBOOK 2020
19/28

電子情報理工学科電子情報・数理教育プログラム/領域次世代の映像メディア技術を目指して誰も思いつかない回路の発見 これまで私達は、映像や画像をもっぱらテレビやディスプレイを通して見てきました。しかし、プロジェクターのように投影する機器が普及すると、身の回りのものに直接文字や映像を投影することによる新しい映像メディア技術が出現すると考えられます。このような新しい映像投影方法やそのための新規デバイスについて研究・開発をしています。 特に私達の身の回りの世界は人間を含め移動している対象が多く、このような対象に動的に映像を投影するためにはこれまでの技術の延長線上では対応できません。そこで、このように動き回る対象について、映像撮影や投影を行う技術をダイナミックイメージコントロールとして提唱しています。  ダイナミックイメージコントロールを利用すると、飛んでいる卓球の球やトレイ上の料理まで、いろいろなものに文字や映像などの情報を投影することができるようになります。また、泳いでいる微生物を追いかけながら観察することもできます。皆さんも私達と一緒に映像利用技術の最先端を切り拓きませんか?准教授 奥 寛雅 Oku Hiromasa准教授 髙井 伸和 Takai Nobukazu 大学生になってから始めたスキーが好きです。雪山の上から眺める景色は最高に美しく、風を切って滑れば爽快で、スキー後の温泉は格別です。 冬のキャンプが好きです。景色は綺麗で、料理も美味しく、薪ストーブの火に癒されます。便利な世の中でわざわざ不便を楽しむため、月に1、2回はキャンプ場にいます。ヒミツの特技ヒミツの特技 大学は、多くの自由な時間を謳歌できる稀な場所です。主体性と好奇心さえあれば、自分の人生の幅を広げるのにこれほど素晴らしい場所はありません。是非期待をもって受験勉強を乗り越えてください。 多くの知識は人生を豊かにしてくれます。同じものを見聞きしたとき何を得られるかは、その人の知識量に比例します。幅広い知識に興味を持ちましょう。得た知識は個々人によって異なり、それが個性につながるのです!メッセージメッセージ 集積回路は全ての電子機器に搭載されており、我々の生活を支える重要な技術です。集積回路には外界の情報を電子機器に取り込むために必要なアナログ集積回路があります。この回路は、熟練技術者が多くの時間をかけて「知識・経験・直感」を駆使しながら設計されます。私の研究室では長年アナログ集積回路設計に関する研究を続けており、この設計ノウハウを計算機に学習させて自動で設計することを目指しています。研究過程において、生物の進化過程を模擬した遺伝的アルゴリズムと我々の考案したアルゴリズムを組み合わせることで、熟練設計者の「知識・経験」を自動設計に組み込むことに成功しました。現在は熟練設計者の「直感」を実現するために、機械学習を自動設計に組み込んでいます。この機械学習は、囲碁の世界チャンピオンを破ったことで知られる AlphaGoで用いられている人工知能の一つです。「直感」の組み込みが実現されると、計算機が熟練技術者の「知識・経験・直感」を駆使し、「人間が思いつかない集積回路」を自動設計できます。料理へのプロジェクションマッピング学習に用いるサーバー群詳しくはこちらへMessages from professors17

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る