岩手県立大学 入学案内2025
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|学びの特徴|基礎と応用を往復するカリキュラム演習 ─ ゼミは少人数制で指導 ─系の再選択系の選択系の選択地域と学生が共に学び合うフィールドラーニングを目指す学生個々の実践的学びを「実習教育開発室」でサポート社会福祉学部 学部長・研究科長中谷 敬明Message知識・観点・スキル・倫理観・忍耐の習得0393年次前期後期前期福祉政策系コミュニティ福祉系臨床福祉系生涯発達支援系福祉心理系4年次後期“社会福祉(social well-being)”は、快適で、健康的で、幸せに日常をすごすことです。数多くの現実的な制限の中で、時々刻々と変遷するどんな状況でも安心してすごせることが、私たちの目指す状態です。この希求は年齢・性別・人種・自他の経済状況に関係のない、平等・公平な権利です。しかしながら、この権利の実現と保障は最も難しく、私たちの取り組むべき課題となっています。今の世界情勢から、皆さんも理解できることでしょう。この課題に携わる者には施策の立案と実行、臨床実践や学問探求など多方面の知識と観点、平等・公平に状況を査定するスキル、そして、自分を律する高い倫理観と忍耐の学修が求められます。社会福祉学部には「知識と観点」、「スキル」と「高い倫理観と忍耐」を学べる人的・物的条件がそろっています。社会福祉の希求を探求する皆さんが選択できる最適な場所です。カリキュラムは基礎の学びを終えてから応用へと進むのではなく、基礎と応用との間を往復しながら学修を深めていけるように構成することによって、基礎的な学修を新たな視点から見直し、主体的に学ぶ教育を重視しています。さらに、通常の講義とは別に、少人数の演習を1年次から開始し、実習や実習前後の指導も一人ひとりにきめ細かく行います。3・4年次には、5、6人のゼミで専門的に学びます。一方で、少人数グループ間の交流を図るために、お互いの学修成果を交換し合う報告会も行われます。地域と学生が共に学び合う「フィールドラーニング」を目指しています。具体的には、学生は実習やボランティアで地域に出かけ、その体験を通じて、地域のニーズに応える活動や、地域の課題解決に向けた活動を学びます。また、地域のさまざまな人々とふれ合うことで社会性を身につけ、地域をよく知り深く関わることで、地域に対する親しみや愛着が強まります。これまでに、大学のある滝沢市や盛岡市を中心に、県北部や内陸部、沿岸部でさまざまな地域貢献活動を展開しています。社会福祉学部では、福祉施設や専門機関で行う社会福祉実践の総合的な実習を通して、多様な視点と社会福祉の価値、知識、技術を有する福祉専門職の養成を行うために、実学・実践的な学びを重視しています。そのような学びを支援するために、実習教育の企画、実習施設・機関との連絡・調整、実習に関連する学生指導など、実習教育の運営全般に関わる専門部署として「実習教育開発室」を設置しています。実習ごとに専任スタッフを配置し、学生の相談に応じたり、きめ細かく指導・支援するのはもちろんのこと、実習教育に関する調査・研究、研修会の実施など、「福祉実践」と「教育・研究」との橋渡しを行うことも目指しています。幅広く学修できる「サブコース制度」学士課程(教育系や資格課程)とは異なる視点で体系的に学修し、補完的・付加価値的な位置付けとなる「サブコース制度」を設置しています(令和5年度は8コース)。学生自身の学修目的や将来の進路の展望に利用できる制度で、主体的な選択が可能です。ここに注目!|02学士課程の枠を超えた知識を

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