岩手県立大学 入学案内2025
70/104

須菊[博士前期課程]さん博士前期課程博士後期課程すとうきくち070❶情報技術が人間や社会に及ぼす様々な影響・効果を理解できる人❷知的探求心と想像力を持ち、情報技術に関する知識・スキルを学び、それらを活用できる人❸自らの能力・適性を把握し、自主的・計画的に学習・研究に取り組むことができる人❹自らの見解をわかりやすく伝達し、他者の意見を踏まえて議論できる人[学生が修了までに身につけるべき能力]❶自身の適性や能力を的確に把握し、情報技術分野に対する情熱を持って、意欲的かつ計画的に学習・研究を継続して取り組むことができる。❷人間や社会に及ぼす様々な影響や効果を判断し、技術者または研究者としての責任を感じることができる。❸情報技術・システムにおける問題・課題に対して、利用者の立場から、適切な解決方法を導き出し、問題・課題を解決することができる。❹国際的な視野に立って、技術者・研究者の立場から、情報技術・システムの幅広い知識とスキル、そして自身の専門分野における学識を修得し、様々な問題・課題に適した仕組みを企画・設計・開発・保守・運用することができる。❺技術者・研究者の立場から、自身の見解をわかりやすく表現できるとともに、他者の意見を受け入れ、論理的な議論を交わすことができる。じゅんいちろうけい[福島県立白河高等学校卒/岩手県立大学ソフトウェア情報学部卒] ソフトウェア情報学研究科博士前期課程2年[岩手県立大学ソフトウェア情報学研究科博士前期課程修了] ソフトウェア情報学研究科博士後期課程2年❶技術者または研究者としての役割を担うために必要となる倫理観や国際的なコミュニケーション能力を養うための科目を基盤科目として配置します。❷ソフトウェア情報学研究科における幅広い専門分野の先端の知識・技術を網羅的に把握して情報技術・システムの知識とスキルを高めるとともに、自身の専門分野における学識を深化させ、新しい情報技術・システムを創造するための基礎を養う科目を、専門科目として配置します。❸ 情報技術・システムと人間や社会との係わりを理解し、自身の適性や能力を踏まえ、社会における技術者または研究者としての役割を担うために必要となる実践的なスキルを修得するための科目を、実践科目として配置します。❹自らが計画的に学習・研究を継続し、自身の知識とスキルを磨き、新しい情報技術・システムを創造する能力を身に付けるための科目を研究指導科目として配置します。研究指導科目では、複数教員により多様な価値観に基づく客観的な研究指導を実施し、公開の場で自身の研究に対する論理的な議論を交わす能力や、国際的な視野で自身の見解を表現する能力を養い、技術者・研究者と利用者の両面から様々な問題・課題に適した解決方法を導き出す能力を修得します。学部時代の研究をさらに深めたくて大学院に進学しました。私が取り組んでいるのは、360度動画のインターネット生放送で、視聴者がどこに注目して見ているのかを、MR空間にヒートマップで可視化し、放送者が把握できるようにする研究です。これによって、放送者は視聴者の興味をつかみ、リアルタイムで放送に生かせるわけですが、複数のヒートマップが集まった場合の見分けにくさなど、いくつかの課題に取り組んでいます。また、授業では、学部時代の論文を院生同士で交換して添削し合い、客観的な視点を入れながら論文を作成するリサーチリテラシの授業や、この内容を英語で発表するサイエンスコミュニケーションの授業など、大学院ならではの学びがあります。最終的には、自分の研究をさらに掘り下げ、ここでの学びを生かした仕事に就きたいと考えています。不動産ポータルサイトの仕事に携わっているのですが、ユーザーの行動分析を行う中である疑問が生まれました。例えば、「静かな部屋で暮らしたい」というニーズがあったとして、「静かさ」は現状の検索条件では対応できません。そこで、住まいのイメージなど抽象的な条件から探せるシステムを作れないかと考え、「住まい探しにおけるニーズの言語化」をテーマに研究中です。ユーザー属性の取得と検索表現をどう提示するかが課題で、試行錯誤を重ねながら研究を進めています。仕事では目指すゴールに寄せた手法を選びがちですが、大学院はさまざまな視点からアドバイスをもらえますし、適切な手法や評価を学術的に学べるのが魅力。最終的には完成させた検索システムを会社のサービスで試し、実際に運用できるレベルまで持っていきたいと思っています。藤 純一郎さん地 慧視聴者の興味をリアルタイムで可視化し、放送者の負担を軽減するシステムを。抽象的・感覚的なニーズを検索に落とし込み住まい探しの新たな手法をゼロからつくる。ソフトウェア情報学の観点から現代社会の諸問題を発見・考察し、それらの問題を実際に解決する実践能力と広い視野を身につけ、新たなテクノロジーを創造できる人材の養成を目指しています。APアドミッション・ポリシー(求める学生像)DPディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)CPカリキュラム・ポリシーソフトウェア情報学研究科(大学院)

元のページ  ../index.html#70

このブックを見る