神戸大学大学院 経済学研究科 経済学部 2018
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六甲台一口メモ l 09イノシシは実は人間を恐れているので,こちらからちょっかいを出さない限りは安全である。ただし子連れの場合はその限りではない。Faculty of Economics経済学部 多くの大学で卒業論文が課されなくなっている中,神戸大学経済学部は,卒業論文を2年間の研究指導の集大成として非常に重視しています。これは経済のグローバル化が進み,自己の考えを国際的に通じる論理を持って主張することが求められている今こそ,高度な調査,分析,論理構築を必要とする卒業論文作成が重要な訓練になると考えるからです。また,学業成績の最も優秀な学生には六甲台賞が贈られます。ゼミ活動の集大成:卒業論文 勇上ゼミ(労働経済学)のチームが,同志社大学で開催された「WEST論文発表会2016」において,「優秀賞」を受賞しました。受賞論文「地域活性化のための創業支援策」では,地域別の事業所の開業率に関する実証分析に基づいて,地方自治体が主体となって進める創業支援について,新たな施策を提言しました。また研究成果を,「大阪府政策提言ツアー」において,実際の行政担当者の方々に報告しました。 11月に有馬温泉で九州大学・岩田ゼミ,金沢大学・佐藤ゼミと対抗ゼミを行いました。1日目の全体会では,各大学3つの班の報告と質疑応答を,懇親会を挟んだ2日目は班毎にディスカッションを行いました。ユーロ班では銀行同盟などの制度設計やイギリスのEU離脱が,アジア班ではアジアにおける経済統合や通貨統合が,フィンテック班ではビットコインの可能性などが議論になりました。藤田 誠一 ゼミ国際通貨制度論勇上 和史 ゼミ労働経済学ゼミ活動の成果平成28年度 最優秀卒業論文賞受賞者からのメッセージ 平成28年度優秀卒業論文賞者佐々木 悠宮崎 智視 ゼミ所属 経済学では日常の経済活動に対してあらゆるモデルが設定され,研究が行われています。それらのモデルには様々な仮定が含まれることもあり,経済学の基礎を学ぶ時には特に一般的には発生し難いものも存在します。従って,経済学は実用的な学問ではないと感じるかもしれません。そこで,私は常に実用的な視点で経済学を捉えることに注力しました。今回の卒業論文ではゼミの財政学・都市経済学・実証分析に関する学習を基礎とし,「コンパクトシティ」の観点から近畿地方の効率的な経済発展について分析しました。この「コンパクトシティ」は人口減少が続く現在の日本経済を研究する上で非常に重要な概念であると考えています。また,今後も経済学では現代の激しい変化に対応して,次々と新しい概念が誕生すると考えられます。このように経済学の基礎を学び実用的な視点で経済学を捉えることが重要であると感じました。実用的な視点で経済学を捉える 白木基金は,阪神・淡路大震災で犠牲になった経済学部の白木健介さん(当時学部3年生)のご両親から経済学部に寄附された資金を基に創設されたものです。各年度の優秀な卒業論文に対して,この基金から優秀卒業論文賞が贈られており,「白木賞」とも呼ばれています。白木基金と白木賞

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