神戸大学 大学院経済学研究科・経済学部 2021
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08六甲台一口メモ l イノシシも出没する。個性を生かす少人数教育 3年生からは,希望する教授の下で研究指導(ゼミ)が始まり,専門書の輪読や共同研究などを行います。さらに4年生の1年間は,自らが選んだテーマについて個別研究発表を行い,卒業論文を作成します。経済学部では,定員を少人数(1学年10名程度)に限定し,きめ細やかな指導と学生同士の討論によって,専門的知識やプレゼンテーションのスキルを養っています。また,ゼミの合宿や旅行,懇親会などを通じて,教授と学生という枠を超えた社会人同士の付き合いも可能になります。教授や先輩,後輩,OB・OGなどゼミを通じた出会いは,学生生活を一層充実させてくれる貴重なものとなるでしょう。潜在的な能力を引き出すために ゼミの研究成果を発表する場として,「三大学対抗ゼミ(三商大ゼミ)」が毎年行われています。これは旧制商科大学を前身とする神戸大学・一橋大学・大阪市立大学の「旧三商大」で行われる伝統の討論会です。ここでは各ゼミが共通のテーマに沿った研究を発表し合い,討論します。教授の助言を受けながらも,学生自身で論文を完成させた時に得られる達成感と充実感は,ゼミならではのものです。また討論会の場は,各ゼミがお互いに負けまいとする非常に白熱したものになります。こうした経験や,大学を越えた出会いは自らに刺激を与え,必ず成長の糧になると思います。伝統の三大学対抗ゼミ令和元年度久木原 嵩彬新駅開業の効果の大きさと死荷重を最小化する費用負担の在り方の検討島袋 友美社会経済状況は結婚と婚活にどう影響するか?-都道府県データと個票データを用いた計量的研究-SHARIFFAH DAYANA BINTISYED MOHAMMED FEISALTari Implications of US-China Trade War on Inter-Country Trade using Inter-Country Input-Output Tables高木 俊彰テキストデータによる経済変数の予測可能性の考察-「経済・物価情勢の展望」を用いて-平成30年度NGUYEN THI QUYNH NGOC日本とベトナムの転職の決定要因の比較考察 ―Global Career Surveyを用いた計量研究―高見 維吹先行きの不確実性が国家の経済活動と企業の経営判断に与える影響―新聞から作成した新たな不確実性データを用いた分析―山添 勢矢環境クズネッツ曲線仮説の検討と経済成長が環境へもたらす諸効果の分析―先進国パネルデータを用いた実証分析―関 将吾野球統計学によるNPBの年俸評価■ 優秀卒業論文賞(白木賞)受賞者とそのテーマ(過去2年間)最優秀卒業論文賞受賞論文は,神戸大学大学院経済学研究科・経済学部ウェブサイト上で閲覧することができます。URL: http://www.econ.kobe-u.ac.jp/introduction/undergrad/awards.html活動は学外へも広がって 2018年12月から2年間,姫路市夢前町山ノ内地区において,全国初の「加点式健診事業」(通称:よいとこ健診)を始動しました。「加点式健診事業」とは,学生・大学院生をはじめ,誰でも実施可能な「総合的な健康診断」です。この研究事業は,本学医学部,他大学との共同研究事業です。神戸大学の各学部の他,甲南女子大学,兵庫教育大学,立命館大学の教員,学生,大学院生が参加しています。さらに,姫路市保健所,夢前地域包括支援センターと夢前地域の連合自治会との連携を図っています。 学生参加者は,受診者と面談しながら,診断の結果をもとに「よいところ」を探し「ほめて,ほめて,ほめまくります」。健康づくりへのモチベーションを高めることが目的です。学生参加者は,「よいとこ健診のフィードバック」を通じて,地域生活の実態を学びながら,いろいろな人とのコミュニケーション能力を磨くことができます。 地域社会にとっては(1)健康診断の受診率の向上,(2)長期的な医療・介護費用の節減が期待できます。2019年から(3)ICTを活用して「よいとこ健診」の全国的普及を目指しています。なお,本研究事業は,「『夢前花街道事業』と『加点式健診事業』の連携による地域活性化実践研究」として,ニッセイ財団の研究助成を受けています(研究代表:経済学部 藤岡秀英教授,副代表:医学部 岡山雅信教授)。

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