神戸大学 大学院経済学研究科・経済学部 2024
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■ 優秀卒業論文賞(白木賞)受賞者とそのテーマ(過去2年間・太字は最優秀賞受賞者)2022年度今村 勝大西 裕也大谷 理化阿由葉 光2021年度池澤 周平稲川 幸宏森田 光春和田 未森優秀卒業論文賞受賞論文は,神戸大学大学院経済学研究科・経済学部ウェブサイト上で閲覧することができます。URL: https://www.econ.kobe-u.ac.jp/shiraki-prize/コロナ下での対面でのフィードバック2022年3月20日「現地スタッフ」として参加した学生と教員新線開業の近隣不動産価格に対するトリートメント効果―JRおおさか東線を題材とするDID分析―大学進学の地域格差―教育意識の地域差に着目して―アジアの政治制度と自殺率:因果関係の実証分析戦時期の労働力と国民生活―統制下における抑圧の国際比較,1938-1945―都道府県間移動の誘因に関する計量分析高等専門学校卒業生の多様なキャリアの実態に関する研究―ジョブ型雇用社会における高等専門学校の意義と課題―移動エントロピーを用いた大規模金融時系列データの分析TVCMの視聴及び内容と消費者の購買意欲との関係潜在的な能力を引き出すために 3年生からは,希望する教授の下で研究指導(ゼミ)が始まり,専門書の輪読や共同研究などを行います。さらに4年生の1年間は,自らが選んだテーマについて個別研究発表を行い,卒業論文を作成します。経済学部では,定員を少人数(1学年10名程度)に限定し,きめ細やかな指導と学生同士の討論によって,専門的知識やプレゼンテーションのスキルを養っています。また,ゼミの合宿や旅行,懇親会などを通じて,教授と学生という枠を超えた社会人同士の付き合いも可能になります。教授や先輩,後輩,OB・OGなどゼミを通じた出会いは,学生生活を一層充実させてくれる貴重なものとなるでしょう。伝統の三大学対抗ゼミ ゼミの研究成果を発表する場として,「三大学対抗ゼミ(三商大ゼミ)」が毎年行われています。これは旧制商科大学を前身とする神戸大学・一橋大学・大阪市立大学(現・大阪公立大)の「旧三商大」で行われる伝統の討論会です。ここでは各ゼミが共通のテーマに沿った研究を発表し合い,討論します。教授の助言を受けながらも,学生自身で論文を完成させた時に得られる達成感と充実感は,ゼミならではのものです。また討論会の場は,各ゼミがお互いに負けまいとする非常に白熱したものになります。こうした経験や,大学を越えた出会いは自らに刺激を与え,必ず成長の糧になると思います。活動は学外へも広がって 2018年12月から姫路市夢前町山ノ内地区において,全国初の「加点式健診事業」(通称:よいとこ健診)を始動しました。「加点式健診事業」とは,学生・大学院生をはじめ,誰でも実施可能な「総合的な健康診断」であり,本学医学部,他大学との文理共創型の実践研究事業です。これまで姫路市中央保健センター安富分室,夢前地域包括支援センター,夢前地域の連合自治会の協力をえながら,神戸大学の各学部,甲南女子大,兵庫教育大,自治医科大,人間総合科学大学などの多数の教員,学生,大学院生が参加しています。 学生参加者は,受診者と面談しながら,診断の結果をもとに「よいところ」を探し「ほめます」。受診者の健康づくりへのモチベーションを高めることが目的です。学生参加者は「よいとこ健診のフィードバック」を通じて,地域生活の実態を学びながら,いろいろな人とのコミュニケーション能力を磨くことができます。 地域社会にとっては(1)健康診断の受診率の向上,(2)長期的な医療・介護費用の節減が期待できます。さらに,2020年からのコロナ禍の中でも(3)ICTを活用して「オンラインよいとこ健診」を実施しています。なお,本研究事業は,「『夢前花街道事業』と『加点式健診事業』の連携による地域活性化実践研究」として,ニッセイ財団の研究助成により実現し,さらに,科学研究費補助金(基盤研究(B)課題研究番号:19H01498)による助成を得ています。12個性を生かす少人数教育

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