熊本大学 理学部 2024
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ほその  たかひろ教授ひらた    なのか(4年)地質調査法実習風景(上天草市瀬島)河川の流量観測講義風景(特別講師はジョセフ・カーシュビング博士) 南阿蘇巡検(変形した火山灰層の観察)偏光顕微鏡を使った岩石実習安定同位体分析 細野 高啓研究分野:水圏環境科学平田 菜乃佳■■■■■■■■2年次開講科目地質調査法Ⅰ、野外巡検Ⅰ3年次開講科目岩石学、深成岩学 、固体地球物理学( A ,B )、水文学、 火山学、層序学( I , II )、堆積岩石学、地史 ・ 古生物学( I , II )、同位体環境学 、気象学、構造地質学、社会地球科学、地球化学、 地球物質科学実験( A ,B ,C ,D )、地球変遷学実験( A ,B )、 地球惑星科学実験( A ,B ,C ,D ,E )、基礎講読( I , II )、野外巡検Ⅱ、地質調査法Ⅱ、データサイエンス( I , II )4年次開講科目地球環境特別講義( A〜H )、地球環境科学セミナー( A,B )、卒業研究沖縄の島の水循環を研究今から楽しみにしています! 高校ではあまり関心がなかったのですが、大学で、地球の現象や身近なことが対象の地球環境科学に興味を持ちました。細野研究室に入ったのは、飲み水という身近なものから、地下水、川や海まですごい広がりを持つ「水」の研究がしたいと思ったから。これから着手する研究は、沖縄の島の水と窒素の循環がテーマで、陸域地下水中に溶存する窒素と海藻に含まれる窒素の同位体を調べて解析します。夏休みに数週間現地に滞在して水を採取するのですが、それが今から楽しみでワクワクしています。 今までは幅広く理学を学んだので、これから専門性を深めつつ、卒論に向けて研究を頑張りたいと思っています。将来は学んだことを活かし、研究職に就くことが夢です。水と、水に含まれる物質の動態を理解し環境を評価 専門は、水圏環境科学です。河川や地下水の水の流れや動きを様々な方法を使って調べたり、水に含まれる物質を分析したりすることで水質、汚染、環境状態を評価します。その手法の一つが同位体計測。同位体を調べると、水や水の中に含まれている物質の由来や起源を知ることができ、水の循環や水質変化の原因を明らかにすることができます。 水の中にも含まれる窒素や炭素はもともと地球に存在する物質ですが、人間の負荷が加わってその循環がかく乱されていることが、近年の地球環境問題を引き起こしています。水と、含まれる物質の動態やその変化を読み解くことができれば、環境問題の解決にもつながります。フィールドで実際に見て触れて感じ取り、研究の結果で社会貢献もできるのが、地球環境科学の魅力だと思います。LaboratoryLabornow

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