高知工科大学 2024
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未来に進む先輩例えばこんな講義例えばこんな研究室山本 真行 教授受け入れ可能な専攻|電子・光工学/航空宇宙工学/エネルギー工学受け入れ可能な専攻|電子・光工学/エネルギー工学35Kochi University of Technology電子工学と光エレクトロニクス技術で日本の未来を担う人材に電子工学と光エレクトロニクス技術で日本の未来を担う人材に学士課程 超スマート社会を実現するIoT、AI、6G等のデジタル技術を支えるのが次世代半導体と呼ばれる世界最先端の半導体集積回路で、超微細化、電子と光の融合、低次元材料などが検討されています。本専攻では、半導体デバイス、回路、通信、光エレクトロニクス、計算機技術などを習得し、学際的な視点から課題解決に挑む高度な能力をもった技術者をめざします。大学院修士課程では、自動車や宇宙など様々な分野で応用される最先端のデバイスやシステムの実現を目標に、ナノ材料、回路設計、光計測制御、プロセス技術、それらの応用研究を通して、高度な知識と理解力、豊かな創造性をもち、将来指導的立場となり製品の研究開発をけん引する人材を育成します。宇宙や地球を探査するための計測システムを開発しています。最近の民間ロケット開発に象徴されるように、宇宙の利活用は今後ますます増えると予想されます。私たちは宇宙や地球を探査する目的で様々な新しい計測システムを開発してきました。民間企業単独として国内初となる100km以上の宇宙到達を実現した観測ロケットMOMO3号機および2度目の成功となったMOMO7号機には、開発した超低周波音(インフラサウンド)計測装置(写真)が搭載され世界初の上空での観測成果を得ました。電子・光工学の基礎技術を航空宇宙工学に生かしています。 次世代半導体での我が国の強みでもある材料や製造装置、電子部品、情報通信、マルチメディア、組み込みシステムなど、半導体・デジタル産業分野の技術者、研究開発者として第一線で活躍できる人材となることをめざします。また、電子・光工学分野の技術は、自動車や宇宙産業から、医療、農業分野にまで急速に広がっており、就職先も情報通信、半導体、電子部品、家電メーカー、電力関連企業といった業種から、自動車関連企業や先端医療機器メーカー、マルチメディア企業など、幅広い業種が想定されます。光波を利用した超大容量通信や超精密計測の実現をめざします。4K、8Kなどの超高精細映像やIoT、ビッグデータ、AIなどの普及に伴い、インターネット上のデータ通信量は今後も増加の一途を■ると予想されています。光通信はこのような通信の高速大容量化を支えている基盤技術です。また光波の応用先は通信分野だけではなく、干渉などを利用した計測機器にも広く利用されており、製造や医療の現場において必要不可欠なものとなっています。光制御・ネットワーク研究室では光波のもつ強度、位相、波長などの物理量を結晶、液晶、微小ミラーなどを介して精密に制御することで、超大容量通信や超精密計測の実現をめざしています。学ぶ意義学士課程学士課程大学院修士課程応用光学特論医療分野に利用されている光学技術および光学機器にフォーカスし、光学と生物学の両側面から医療に役立つ光診断・治療技術を学びます。分光診断やレーザ治療および生体内部イメージングといった医療応用技術を例として、その原理や用いる光デバイスについて最新の研究事例も交えながら学習します。将来の展開半導体デバイストランジスタをはじめとする電子デバイスは、半導体中の電子の動きを制御して増幅やスイッチといった機能を実現するものです。半導体デバイスの理解を深めるために、半導体中の電気伝導に関する基礎理論から、デバイスの動作原理、製造プロセス技術について学びます。論理回路計算機システムの構築において、演算回路や制御装置などを構成するディジタル回路の基本動作の理解が不可欠です。論理回路の理論的基礎と設計手法についての解説を通じて、ディジタル回路(組合せ回路、順序回路)の構成およびその設計・最適化について学びます。 入学時は機械系を志望していましたが、1年次から広範に基礎的な勉強をするうち、電子系に関心が強くなりました。プラズマジェットで将来ガンの治療ができるかもしれないとうかがって、目に見えないモノづくりが面白いと思い、先生方と相談のうえ、電子系の八田先生(八田 章光教授)の研究室に。研究室ではオゾンをテーマに研究を始めました。オゾンは、その強力な酸化作用を利用して、殺菌、消毒、除臭、水処理などに用いられていますが、人体には有害です。学群生の時は、今までアバウトだった水溶液の濃度を正確に測る研究をし、大学院ではオゾン漂白の研究に取り組んでいます。例えば、タオルの製造過程では綿の漂白に塩素を使用することが一般的ですが、廃液等環境への悪影響があります。オゾンを使用し、その濃度を制御することで、環境に良い漂白が可能になると想定し、タオル以外に製紙などの大規模プラントでも応用できるのではと研究を重ねています。宇宙地球探査システム研究室オゾンの濃度を正確に測り制御できるようになると、様々な分野でオゾンを活用できるようになります。滝野 結公さん東京都・私立桜陰高等学校出身光制御・ネットワーク研究室小林 弘和 准教授電子・光工学コース電子・光工学専攻大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程

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