高知工科大学 2024
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48KUT WAY 2024「情報革命」と呼ばれる大転換の時代に対応できる人材には、柔らかな発想で、広い視野をもち、しなやかで人に優しい情報システムを考えられる素養とともに、新たな情報通信技術(ICT)の創造とその応用を推進できる能力や、情報とメディア、情報と人間との関係性について洞察できる深く豊かな見識が求められます。私たちを取り巻く情報環境は、高度な情報システムの普及によって急激に変化しています。利用する人々も高齢者から子どもたちにまで拡がり、誰もが情報化の恩恵を安心して受けられる環境の提供が急務となっています。また一方で、情報通信技術は、驚異的な情報伝達能力をもった高速ネットワークの時代へと移行しています。新しい通信技術は、情報処理技術の驚異的な進歩と手を携え、情報環境をさらに大きく変化させようとしています。情報学群の専門科目群は、基本的に3つの階層で構成されています。まずは、「専門基礎科目群」によって、その後の専門科目を理解するうえで必要な基礎知識を身につけます。次に、3つの専攻それぞれの中心的な科目を配置した「専門発展科目群」で、専門性を養います。さらに「専攻領域科目群」で、それまでに学んだことをより深く理解し専門領域を究めるための実験や卒業研究などを行います。一連の学びが、学年次によって分離されることなく、4年間の一貫的・体系的な教育プログラムを形成していることも、本学群の教育の大きな特長です。学生たちは、1年次から専門科目を履修することで、各専攻の専門分野の魅力を知り、将来、どの分野を専攻するか、比較検討しながら選択できます。ひとつの専攻だけに特化せず、もうひとつ違った視点から研究テーマにアプローチすることは、複雑化した現代の情報化社会に対応していくには有効な手段であると考えます。専攻に加え、副専攻を選択することで、研究テーマに新たな切り口を見出せることもあり、技術者として必要な広い視野を身につけられます。情報ネットワーク関連サイバーリアリティ関連コンピュータ科学関連 情報学群の学生が制作する情報学群Webサイトはこちら脳情報学・神経科学関連AI関連教職課程についてはP67へ情報ネットワーク基礎信号理論基礎サイバーセキュリティ情報ネットワーク応用通信理論基礎ワイヤレスアクセスネットワーク サイバーリアリティ概論画像処理映像音響メディアサイバーメディアとVRコンピュータグラフィックス ヒューマンコンピュータインタラクション情報システム概論アルゴリズムとデータ構造オートマトンと形式言語データベースシステムオペレーティングシステム計算機言語 計算機アーキテクチャ回路関連論理回路 脳情報・心理情報学概論視覚情報処理認知心理学ニューロメカニクス生体データ計測学習と記憶認知神経科学脳情報学データサイエンスの基礎1人工知能1・2機械学習・深層学習学びのPOINT情報学群3専攻の位置づけと専攻専門科目しなやかで人に優しい次世代情報技術を追求驚異的な発展に伴い情報環境が大きく変化各専攻分野のプロフェッショナルをめざすための3つの学びの階層高度化する情報システムに対応できる技術者・研究開発者に情報学群では、情報技術の明日を拓き、情報社会の未来をデザインする先端研究を進めるとともに、情報技術の本質を理解し、大胆で柔軟な発想力を育む教育によって、高度化する情報システムに対応できる技術者・研究開発者となることをめざします。ゼネラリスト的な資質を備えたスペシャリストに副専攻の選択が可能新しい情報分野の次の未来を担える人材サイバーリアリティ専攻脳情報・心理情報学専攻AI・コンピュータ科学専攻

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