高知工科大学 2024
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未来に進む先輩例えばこんな講義例えばこんな研究室61Kochi University of Technology めざすのは、地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)の実態と理想を理解し考える「グロ・ナ・カル」な視点の提供です。地域プロジェクトの基礎を学ぶ地域共生概論・地域活性化システム論、豊かな国際感覚を養うための各種の経済系・経営系科目、チームビルディング力を身につけるための英語でのグループ演習を重視し、海外の大学での一年間ないし半年間の研修(留学)を奨励します。自主性を重んじ国際開発問題研究に挑戦教員と大学院留学生・学群生で複数研究チームを形成しながら、農業・資源・環境に関する開発・経済問題の研究に取り組みます。チーム毎に共有資源の持続性の問題、気候変動に対する人々の認識の問題、発展途上国における格差問題等、大きなテーマを設定しながら、大学院生と学群生、各々自分の興味に応じて所属チームと連携しつつ、各自研究テーマを決定します。多くのテーマが日本のみならず、海外の事例をも包含する社会問題ですので、必要があれば海外へのフィールド調査・実験(2019年度はバングラデシュ)も行います。自主性を尊重し、何処までも自分の興味に沿って研究を行ってもらいます。 地域の現状・歴史・文化を学ぶことにより、地域と日本で学ぶ自分自身の立ち位置を明確にします。同時に、激しいグローバル競争の現実を正確に理解し、的確に対応するための基礎力を養います。この二つを兼ね備えることにより、国内の自治体等で地域交流や国際交流を担う実務者の他、製造・サービス・金融業等の海外駐在員、国際NGO実務者、国際公務員等として活躍する道が開けます。1・2年次で学習する経済学とマネジメント学の基礎をもとに、3・4年次では、さらに国際貿易や外交などのグローバルなビジネスシーンで生かすことができる知識やスキルを自身の専門性へと高めるためのカリキュラムを提供します。特徴としては、国際金融、国際貿易、グローバル・コンピテンシーモデル等の経済学とマネジメント学の発展科目とセミナーなどの演習科目を英語で実施しています。さらに、本学大学院留学生との共同研究や海外でのフィールド実験、国際学会での発表など英語を用いた研究の実施と留学での海外経験を強く推奨し、学術探求のみならず、国際感覚、文化理解など創造性を高める機会も提供します。最終的には、英語をコミュニケーションツールとして自在に操る能力と経済学・マネジメント学分野の特定の専門性を兼ね備えた創造的な人材の育成を目的としています。学ぶ意義将来の展開グローバルコンピテンシーモデル(E)経済学とマネジメントのあり方が、日本と諸外国でどの様に異なり、どの様な特色・特徴をもつのか学びながら、自分自身・高知(出身地)・日本の比較優位性について学びます。諸外国から外部講師も交えて、経済学とマネジメントのトピックに関して講義と討議を実施し、インタラクティブな授業を展開します。国際開発経済学(E)経済が貧困から脱しどのように発展を遂げるのか、ミクロとマクロの経済理論を用いて解説します。また、日本の経済発展と国際貿易・国際金融との関係性を学びます。最後に、日本と諸外国との比較検討を通して、経済発展には何が必要であるかを考えます。プロジェクトマネジメント(E)プロジェクトを円滑に立ち上げ、高速に回転させるためには、常にメンバーのモチベーションを高め維持することが必要です。計画策定、計画承認時の留意点、柔軟な問題解決組織の設定、問題発見を促すプロセスづくり、メンバーの成長を促すための方法等を分かりやすく説明します。小谷 浩示 教授受け入れ可能な専攻|国際経済マネジメント/人間行動/経済政策/数理経済マネジメント※(E): 英語で行う授業 親の仕事の関係で、小学校2年から6年生までシンガポールで暮らしていました。英語が公用語なので日常で英語を使っていました。そのおかげで、流暢ではないにしろ外国人との英語での会話に臆することがありません。大学の目標のひとつだった留学はコロナ禍で叶いませんでしたが、研究室で一緒だった日本語が苦手なケニア人大学院生の日常生活の世話役をするなど、学内で国際交流を経験することができています。研究室では、モチベーションについての研究をしています。自身がスポーツを続けていることもあり、「トップアスリートが勝ち続けていく中でどのようにしてモチベーションを維持できるか」をテーマに研究に取り組みたいと考えています。コロナ禍でやる気を維持することがなかなか難しい日常に対しても答えを探すことができるのでは、と期待しています。国際開発学研究室地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)を見通す「グロ・ナ・カル」な視点を学ぶ地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)を見通す「グロ・ナ・カル」な視点を学ぶ何をするにも大切な「やる気」をどう起こし、継続するのかトップアスリートたちを例に探ってみようと思います。大畑 成さん島根県立益田高等学校出身国際経済マネジメント専攻で学ぶこと国際経済マネジメント専攻

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