京都教育大学 大学案内 2021
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11     あ あ あ社会が抱える様々な課題を探り、その原因と解決手段を考える。日本史学講師中村 翼 社会領域専攻では、強い教員志望と社会に対する深い関心を持った学生を求めています。自分とは違う意見に対する不寛容さが増している今日、教員を目指す皆さんは、入学するまでに社会について広く学んで、多面的・多角的に事象を考える習慣を身につけておく必要があります。本専攻はそうした皆さんを社会に関する多様な知によって本格的に鍛え、児童や生徒を自律しつつも寛容な人間に育てることのできる教員として教壇に送り出します。社会領域専攻社会科が得意な小学校の先生とは?主な履修科目 :初等社会科教育中等社会科教育日本史概論小学校教諭中学校教諭(社会)高等学校教諭(地理歴史・公民) など近現代史研究外国史概論地理学概論地誌学概論倫理学概論社会学概論経済学概論法律学概論政治学概論>>活躍の場 : 本専攻は、主に社会科の得意な小学校の教員の養成を行い、中学・高校の社会系教科の教員も養成する専攻です。近年は、大学の特性を活かし、小学校の教員の養成に力を入れています。1・2回生では、他学科の授業も幅広く受講し、広い視野と教養を身につけます。3・4回生では、社会系教科教育の理念や方法、地理・歴史・公民の専門的内容などを重点的に学びます。また、教育実習を行う中で、教員としての実践力も磨いていきます。さらに、特定の分野を選んで掘り下げ、その成果を卒業論文にまとめます。小・中学校などでボランティア活動を行い、自らを高めようとする学生もいます。地域や商店街の探検が得意な先生。日本や世界の歩みや文化遺産のことを、よく知っている先生。社会の仕組みに詳しく、より良い世界をつくっていこうとする先生です。Q&A社会領域専攻 2回生京都府立桃山高等学校出身尾家 玲菜 さん 皆さんは、社会科についてどのように考えていますか? 暗記科目だと捉えている人も多いのではないでしょうか。私は、世の中を、地理・歴史・公民などの様々な側面から学ぶことのできる、必要不可欠な科目だと考えています。このことから、私は社会科について理解を深めたいと思い、本専攻を志望しました。 今後は、得意な部分だけでなく、様々な分野にも力を入れて学び、優れた指導法も身に付けていきたいと思っています。そして、将来、子どもたちが社会に出た時に、学校で学んで良かったと思えるような指導のできる、小学校の先生になりたいと考えています。※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。

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