京都教育大学 大学案内 2021
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14         自然を学び、探究し、それを児童・生徒に伝える役割を持った人間を育てることを目的とする。理科教育を学んで見えてくる視点とは?生物教育教授梶原 裕二 理科領域専攻では、物理学、化学、生物学、地学の4分野全てと理科教育について学びます。そのため自然科学全般に対する幅広い知識と関心を持つことが望まれます。日常の中にある不思議に対して疑問を持つ好奇心とそれを解き明かそうとする探究心は自然科学の基礎といえます。大学での学びは、自ら学びそして深めていくことです。そうした経験を幾つも重ね、今度は皆さんが教壇に立ち、子どもたちを不思議があふれる自然の探究へと誘ってほしいのです。理科領域専攻※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。 現代社会は、科学技術が急速に発展し、自然の事象に対する理解も精緻なものが要求されています。これらを正確に理解し、その根底にある原理や法則などを理解することは難しいものになりつつあります。だからこそ、児童・生徒にわかりやすく教えることができる資質を身につけることが大切です。学ぶ対象である自然は広く、奥深いものです。まず自分が自然に親しみ、感動し、自然から学ぶ姿勢を身につけ、自然に対する理解を深めることが必要です。そのため、物理学、化学、生物学、地学の4分野および理科教育について学び、教員としての資質を高めていきます。本専攻は、自然についての学びと探究を小学校、中学校などの児童・生徒に伝えると共に、児童・生徒の探究心を鼓舞し、理科に対する興味関心を喚起できる教員の養成を目指しています。「考えること」とは知識と経験の積で表されます。積であることがポイント。経験だけでも知識だけでも零となります。知識と経験のバランスに気づくと人も変わります。理科教育を学んで考える質を高めていきましょう。主な履修科目 :初等理科教育物理学物理学基礎実験小学校教諭中学校教諭(理科)高等学校教諭(理科) など物理教育実験化学化学基礎実験化学教育実験生物学生物学基礎実験地学地学基礎実験小学校理科教材論理科教育総合演習その他、地球物理学、発生生物学など理学分野の専門科目>>活躍の場 :理科領域専攻 4回生京都府立西舞鶴高等学校出身 内海 友里 さん 私は小さいころから自然現象に対して疑問を抱くことが多く、理科が好きな子どもでした。どうすれば理科の面白さを伝えることができるのか考えたいと思い、理科領域専攻を志望しました。理科領域専攻では物理・化学・生物・地学の分野において様々な講義や実験を通してより深い知識を身に付けていくことができます。また自らも探究しながら、「主体的で対話的で深い学び」を理科の授業でどのように取り入れていくのかを考えていくことができます。 ここで学んだことを糧に、自然の面白さを伝えることができるような小学校の先生になりたいです。Q&A

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