京都教育大学 大学案内 2021
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16            生涯にわたって健康かつ安全で快適な生活を営むために、生活の自立と共生の能力をはぐくむ教育を目指して。家庭科を学ぶ醍醐味とは?食物学教授湯川 夏子 近年、自然災害や感染症など多くの問題が発生しています。このような非常時の生活では、基本的な衣食住を整える知識と技術がまず重要となります。またこれに対応する家族や地域、社会のあり方を共に考え、課題を解決する力が必要です。家庭科はこのように様々な現代社会の問題に対応する力を育成し、持続可能な社会の実現に貢献する教科です。子どもたちの「生きる力」を育み、豊かな生活を創る家庭科を、ぜひ一緒に学びましょう。家庭領域専攻※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。 小学校5・6年から、中学校、高等学校まで学ぶ家庭科は、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、男女が協力して、主体的に自らの生活を創造する力を養います。21世紀社会を築く生活者として必要な知識・技術や実践的な態度を身につけること、さらに持続可能な社会の構築に向けて、資源や環境に配慮したライフスタイルを確立できることを目標にしています。 本専攻では、小学校教員および中学校、高等学校の家庭科教員を目指して、被服学・食物学・住居学・家庭経営学・生活工学分野において生き方や暮らし方、健康に関する専門的事項を学ぶとともに生活科学的観点からの思考力を修得します。さらに家庭科教育分野において教員としての実践力を身につけ、専門的知識を生かしてあらゆる生活課題に対応できる教員を養成します。自分の生活や、周囲の人の生活を考え直すきっかけを与えてくれます。よりよく生活を送れる知識や考え方を身につけることができます。主な履修科目 :初等家庭科教育中等家庭科教育食物学概論小学校教諭中学校教諭(家庭)高等学校教諭(家庭) など衣生活概論生活経営論住居学育児学食生活実習衣生活実習住生活実習生活情報処理小学校家庭科教材研究>>活躍の場 :家庭領域専攻 3回生神戸学院大学附属高等学校出身濵田 真由 さん 私は幼い頃から兄弟に料理を作る機会がよくありました。その中で、自身の健康だけでなく兄弟皆の健康について考えているうちに、食の栄養について深く学びたいと思うようになりました。また、その得た知識を誰かに伝えることが出来ることが素敵だと思い、本専攻を志望しました。 生活と密接な関係がある家庭科についてより深く学び、さらに、私自身の学びを伝えることで児童の学びがより深くなるような教育方法を学んでいきたいです。 そういった学びから、より児童の人生の為になる教育ができる小学校の先生になりたいです。Q&A

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